東京都の
舛添前知事が
家族で
宿泊したホテルの
費用などを
政治資金から
支出していた
問題で、
東京地検特捜部は、
政治資金規正法違反などの
疑いで
告発されていた
舛添氏を
起訴猶予にしました。この
問題は、
東京都の
舛添前知事が、
家族で
宿泊したホテルの
費用や
私的な
飲食費それに
多数の
美術品の
購入費用などをすでに
解散した
政治団体「
グローバルネットワーク研究会」の
政治資金から
支出していたものです。
この問題について去年5月、大学教授などの市民団体が「実際には単なる家族旅行や私的な飲食などの費用だったのに政治活動としての支出だったと収支報告書にうその記載をした」などとして、舛添氏や当時の会計責任者を政治資金規正法違反などの疑いで告発していました。
東京地検特捜部は、関係者から事情を聴くなどして捜査を進めてきましたが、関係者によりますと3日家族で宿泊したホテルの費用についての収支報告書の記載について舛添氏を起訴猶予にしました。また、そのほかの記載などについては、舛添氏と当時の会計責任者を嫌疑不十分で不起訴にしました。
関係者によりますと、特捜部は「一部については収支報告書にうその記載をした事実が認められる」とした一方で、起訴の必要はないと判断したということです。
舛添前知事は「捜査機関に対し、弁護士による第三者調査や都議会での質疑などで説明してきたことを丁寧に説明してきました。今回の件で、ご迷惑やご心配をおかけした皆さまに心からおわび申し上げます」というコメントを出しました。