日本新闻: 【随時更新;こうしん】】石破;いしば首相続投理解求める一方で退陣迫る声相次ぐ

参議院さんぎいん選挙せんきょの敗北はいぼくを受うけた自民党じみんとうの両院りょういん議員ぎいん懇談こんだん会かいで、石破いしば総理そうり大臣だいじんは、アメリカの関税かんぜい措置そちをめぐる日にち米べい合意ごういを着実ちゃくじつに実行じっこうしていくことなどを説明せつめいし続投ぞくとうに理解りかいを求もとめました。一方いっぽう、森山もりやま幹事かんじ長ちょうは、選挙せんきょの総括そうかつが終おわり次第しだい、自身じしんの責任せきにんのあり方かたを明あきらかにする考かんがえを示しめしました。

午後ごご3時さんじ半はんから自民党じみんとう本部ほんぶ8階はちかいで行おこなわれている両院りょういん議員ぎいん懇談こんだん会かいは現在げんざいも続つづいています。
冒頭ぼうとう、石破いしば総理そうり大臣だいじんは、参議院さんぎいん選挙せんきょの結果けっかについて「大変たいへん厳きびしい結果けっかとなり、多おおくの議席ぎせきを失うしなったことに深ふかく心こころからおわび申もうし上あげる。なぜ、このような結果けっかになったのかよく考かんがえていきたい」と述のべました。

その上うえで「アメリカとの関税かんぜい交渉こうしょうの合意ごういの着実ちゃくじつな実行じっこうに全力ぜんりょくを尽つくし万全ばんぜんを期きしたい。国家こっか、国民こくみんに対たいして決けっして政治せいじ空白くうはくを生うむことがないように責任せきにんを果はたしていきたい。投票とうひょう日びの翌日よくじつに『赤心せきしん奉たてまつ国くに』という耳慣みみなれないことばを口くちにしたが一切いっさいの偽いつわりのない、うそのない心こころで、国家こっか、国民こくみんのために尽つくすという思おもいでこれから先さき、臨のぞんでいきたい」と述のべ、続投ぞくとうに理解りかいを求もとめました。
また、森山もりやま幹事かんじ長ちょうは「国民こくみんから厳きびしい審判しんぱんをいただき、厳粛げんしゅくに受うけ止とめなければならない。選挙せんきょ結果けっかを踏ふまえ『参議院さんぎいん選挙せんきょ総括そうかつ委員いいん会かい』を設置せっちし、選挙せんきょ結果けっかの分析ぶんせきと課題かだいの洗あらい出だしを早急そうきゅうに行おこないたい。8月はちがつ中ちゅうをメドに報告ほうこく書しょをとりまとめたい。まとまった段階だんかいで幹事かんじ長ちょうとしてのみずからの責任せきにんを明あきらかにしたい」と述のべました。

このあと懇談こんだん会かいは非ひ公開こうかいで行おこなわれ、関係かんけい者しゃによりますと石破いしば総理そうり大臣だいじんの続投ぞくとうを支持しじする意見いけんの一方いっぽう、執行しっこう部ぶに退陣たいじんを迫せまる声こえや、党とうの正式せいしきな意思いし決定けってい機関きかんで責任せきにんを問とうため両院りょういん議員ぎいん総会そうかいの開催かいさいを求もとめる意見いけんが相次あいついでいるということです。

懇談こんだん会かいの終了しゅうりょう後ご、石破いしば総理そうり大臣だいじんは記者きしゃ団だんの取材しゅざいに応おうじることにしています。

自民党じみんとう両院りょういん議員ぎいん懇談こんだん会かいとは？
自民党じみんとうの「両院りょういん議員ぎいん懇談こんだん会かい」は、党とう所属しょぞくの議員ぎいんから意見いけんを聴きく場ばで党とうの意思いし決定けってい機関きかんではありません。

一方いっぽう、「両院りょういん議員ぎいん総会そうかい」は自民党じみんとうの党則とうそく上じょう、党とう大会たいかいに次つぐ正式せいしきな意思いし決定けってい機関きかんです。

党とうの運営うんえいや国会こっかい活動かつどうにおける、特とくに重要じゅうような事項じこうを審議しんぎ、決定けっていするとされ、特とくに緊急きんきゅうを要ようする時ときは、総会そうかいの決定けっていをもって、党とう大会たいかいの議決ぎけつに代かえることができるとされています。

総会そうかいは、毎年まいとし1月いちがつの通常つうじょう国会こっかいの召集しょうしゅう日びなどに開ひらかれますが、党とう所属しょぞく国会こっかい議員ぎいんの3分さんぶんの1以上いちいじょうからの要求ようきゅうがあった場合ばあい、7日なのか以内いないに招集しょうしゅうすべきものとされています。

28日にじゅうはちにち時点じてんの党とう所属しょぞく議員ぎいんは、衆参しゅうさん両院りょういんの議長ぎちょうを除のぞき308人さんびゃくはちにんで、総会そうかいを開ひらくべきだとして署名しょめい集あつめを進すすめている旧きゅう茂木もぎ派はや旧きゅう安倍あべ派は、それに麻生あそう派はなどの中堅ちゅうけん・若手わかて議員ぎいんらは、すでに、3分さんぶんの1いちにあたる103人ひゃくさんにん以上いじょう、署名しょめいが集あつまったとしています。

総会そうかいや懇談こんだん会かいの開催かいさいをめぐっては麻生あそう政権せいけんの末期まっきの2009年にせんきゅうねんに、東京とうきょう都議会とぎかい議員ぎいん選挙せんきょでの敗北はいぼくの総括そうかつを行おこなうため、中川なかがわ元もと幹事かんじ長ちょうや中堅ちゅうけん・若手わかての有志ゆうしの議員ぎいんが総会そうかいの開催かいさいを要求ようきゅうする署名しょめい活動かつどうを行おこないました。

この時ときには、3分さんぶんの1以上いちいじょうの署名しょめいが集あつまったとされ、当時とうじ、農林のうりん水産すいさん大臣だいじんだった石破いしば総理そうり大臣だいじんも署名しょめいをしました。

ただ、執行しっこう部ぶは、総会そうかいではなく懇談こんだん会かいを開催かいさいすることを決きめ、麻生あそう総理そうり大臣だいじんが党とうの結束けっそくを呼よびかけました。

その後ご、衆議院しゅうぎいんは解散かいさんされて民主党みんしゅとう政権せいけんが誕生たんじょうし、自民党じみんとうは野党やとうに転落てんらくしました。

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