日本新聞: 「大口径ロケット砲」発射実験キム委員長立ち会い北朝鮮

「大だい口径こうけいロケット砲ほう」発射はっしゃ実験じっけんキム委員いいん長ちょう立ち会たちあい北朝鮮きたちょうせん

Aug 3, 2019 06:08

Furigana

北朝鮮きたちょうせんはキム・ジョンウン（金きむ正ただし恩おん）朝鮮ちょうせん労働党ろうどうとう委員いいん長ちょうの立ち会たちあいのもと、新あらたに開発かいはつした「大だい口径こうけいロケット砲ほう」の発射はっしゃ実験じっけんを２に日にち、再ふたたび行おこなったと発表はっぴょうしました。アメリカ軍ぐんと韓国かんこく軍ぐんは５ご日にちから合同ごうどう軍事ぐんじ演習えんしゅうを行おこなう予定よていで、これに強つよく反発はんぱつする姿勢しせいを示しめすねらいがあるとみられます。北朝鮮きたちょうせんの国営こくえいメディアは３さん日にち朝あさ、キム・ジョンウン委員いいん長ちょうの立ち会たちあいのもと、新あらたに開発かいはつした「大だい口径こうけいロケット砲ほう」の発射はっしゃ実験じっけんを先月せんげつ31日にちに続つづいて、２に日にちに再ふたたび行おこなったと発表はっぴょうしました。

この中なかで、「発射はっしゃ実験じっけんによって砲弾ほうだんの高度こうどを抑制よくせいして水平すいへい飛行ひこうさせる性能せいのうや軌道きどうを変則へんそく的てきにする能力のうりょく、目標もくひょうに命中めいちゅうさせる精度せいどが確認かくにんされた」としています。

さらに、キム委員いいん長ちょうは「望のぞんでいた兵器へいきが生み出うみだされた」として発射はっしゃ実験じっけんの結果けっかに大おおいに満足まんぞくしたと伝つたえています。

公開こうかいされた写真しゃしんには、キム委員いいん長ちょうが移動いどう式しきの発射はっしゃ台だいの隣となりに立たって眺ながめている様子ようすが写うつっていますが、発射はっしゃされる部分ぶぶんはモザイクで加工かこうされていて、詳くわしい形状けいじょうを隠かくしています。

北朝鮮きたちょうせんは２に日にち、東部とうぶハムギョン（咸鏡きょう）南道みなみどうから日本海にほんかいに向むけて飛ひしょう体たいを発射はっしゃし、韓国かんこく大統領だいとうりょう府ふは米べい韓かんの当局とうきょくが新型しんがたの短距離たんきょり弾道だんどうミサイルの可能かのう性せいが高たかいとみていることを明あきらかにしていました。

米べい韓かんの当局とうきょくは発射はっしゃされたものが弾道だんどうミサイルなのかロケット砲ほうなのか、分析ぶんせきを進すすめるものとみられます。

アメリカ軍ぐんと韓国かんこく軍ぐんは５ご日にちから合同ごうどう軍事ぐんじ演習えんしゅうを行おこなう予定よていで、北朝鮮きたちょうせんとしては発射はっしゃ実験じっけんを繰り返くりかえすことでこれに強つよく反発はんぱつする姿勢しせいを示しめすねらいがあるとみられます。

北朝鮮きたちょうせん「発射はっしゃは自衛じえいのためで正当せいとう」と主張しゅちょう

北朝鮮きたちょうせん外務省がいむしょうの報道ほうどう官かんは、国連こくれん安全あんぜん保障ほしょう理事りじ会かいが今月こんげつ１いち日にち、北朝鮮きたちょうせんによる一連いちれんの飛ひしょう体たいの発射はっしゃを受うけて臨時りんじの会合かいごうを開催かいさいしたことについて、談話だんわを発表はっぴょうしました。

この中なかで、アメリカ軍ぐんと韓国かんこく軍ぐんが韓国かんこくで行おこなう合同ごうどう軍事ぐんじ演習えんしゅうについて「国連こくれん安保理あんぽりは戦争せんそうのための演習えんしゅうは無視むしし、われわれの通常つうじょう兵器へいきの開発かいはつに対にたいしてだけ文句もんくを言いっている」として不公平ふこうへいだと訴うったえています。

また、国連こくれんの安保理あんぽり決議けつぎが北朝鮮きたちょうせんに弾道だんどうミサイルの発射はっしゃを禁止きんししていることについて、「どのようなものであれ、発射はっしゃされたものは地球ちきゅうの重力じゅうりょくによって直線ちょくせんではなく弾道だんどうの曲線きょくせんを描えがくのは当たり前あたりまえのことだ。国連こくれんが弾道だんどう技術ぎじゅつを利用りようした発射はっしゃを問題もんだいにしているのは、われわれに自衛じえい権けんを放棄ほうきしろと言いっているのと同おなじだ」として発射はっしゃは自衛じえいのためで正当せいとうだと主張しゅちょうしました。