妊婦の
血液を
分析して
赤ちゃんの
染色体に
異常が
あるかを
調べる「
新型出生前検査」では、
学会の
認定を
受けない
医療機関で
妊婦に
十分なカウンセリングが
行われずに
検査が
実施される
ケースが
相次いでいます。
厚生労働省は
専門家で
作る委員会の
初会合を28
日開き、
検査の
在り方などについて
検討を
進めることを
確認しました。「
新型出生前検査」は
妊婦の
血液を
分析して
胎児に
ダウン症などの3つの
染色体異常が
あるか
判定する
検査で、
専門的なカウンセリングを
妊婦に
行うなど、
一定の
条件を
満たした
医療機関が
日本医学会の
認定を
受けて
実施しています。
しかし、厚生労働省の調査では認定を受けずに検査を行う医療機関、「非認定施設」が少なくとも54か所確認され、妊婦に十分なカウンセリングが行われずに検査が実施されるケースが相次いでいます。
このため厚生労働省は専門家で作る委員会の初めての会合を28日開き、対策について検討を進めることを確認しました。
会合では日本産科婦人科学会が先月から今月にかけて、妊婦およそ890人にインターネットで調査を行った結果、「非認定施設」で検査を受けた人のうち、75%が▽検査の説明がなかったり、▽説明の時間が15分に満たなかったと回答したことが報告されました。
調査では、検査の精度などの観点から「認定施設」では行われていない▽35歳未満の妊婦の検査や、▽3つの染色体以外の検査が「非認定施設」で実施されていることもわかったということです。
委員会では「新型出生前検査」の在り方や、妊婦への支援、福祉施策との連携などについて検討を進め、来年2月をめどに報告書をまとめることにしています。