香川県の
養鶏場で
検出された
鳥インフルエンザウイルスについて、
農林水産省は、
致死率が
高い高病原性の「H5N8
型」と
確認されたことを
明らかにしました。
このウイルスは、
ヨーロッパで
広がっており、
専門家は、シベリアを
経由し、
日本に
入ってきた
可能性が
考えられるとしています。
農林水産省は6
日、
専門家の
委員会を
開き、ウイルスの
分析結果や
現地調査の
状況などについて
報告が
行われました。
それによりますと、国の研究機関で、ウイルスの詳しい型を調べたところ、高病原性の「H5N8型」だと確認されたということです。
また、香川県三豊市の養鶏場に派遣された専門家チームからは養鶏場周辺に複数のため池があり、ウイルスを運ぶカモなどが多くいたほか、感染がみられた鶏舎には小型の野生動物が侵入する隙間があり、ネズミのものとみられるふんも確認されたということで、感染経路の特定のために、ため池や鶏舎などの詳細な調査が必要だという意見が出されたということです。
「H5N8型」のウイルスは先月、北海道紋別市で野鳥のふんからも検出されていて、専門家委員会の委員長で鳥取大学の伊藤壽啓教授は「このタイプのウイルスは、ヨーロッパで感染が広がっており、シベリアを経由し、日本に入ってきた可能性は十分考えられる。
一方で、現時点ではヒトに感染する可能性は低いとみられる」と話しています。