当初は、ことしの4月19日に予定されていましたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で延期されていました。
8日は、午前11時から、「立皇嗣の礼」の中心的な儀式で、秋篠宮さまが「皇嗣」となられたことを天皇陛下が広く内外に宣言される「立皇嗣宣明の儀」が行われます。
この中で、秋篠宮さまが、「皇嗣」としての決意表明にあたるおことばを述べられ、菅総理大臣がお祝いのことばを述べます。
また、午後4時半から、天皇陛下が「立皇嗣宣明の儀」のあと初めて公式に秋篠宮さまと会われる「朝見の儀」が行われます。
秋篠宮さまが、天皇皇后両陛下にお礼のことばを述べられ、両陛下が秋篠宮ご夫妻に贈るおことばを述べられます。
2つの儀式が終了すると、去年4月の「退位礼正殿(たいいれいせいでん)の儀」から始まった上皇さまから天皇陛下への皇位継承に伴う一連の国の儀式がすべて終わります。
タイでもお祝いの声
秋篠宮さまが鳥類や魚類の研究のため、これまでたびたび訪問されていた東南アジアのタイでもお祝いの声が聞かれました。
秋篠宮さまは、鳥類や魚類の研究を行うため、これまでたびたびタイを訪問しており、ニワトリに関する日本とタイの国際的な共同研究を提案し、参加されました。
この共同研究に参加し、秋篠宮さまの通訳も務めたチュラロンコン大学文学部東洋言語学科のチョムナード・シティサン学科長は、2005年、秋篠宮さまとともにタイの少数民族が暮らす農村を訪れ、ニワトリの飼育方法などについて聞き取り調査を行いました。
チョムナードさんは当時を振り返り、「秋篠宮さまはタイの人たちの名前も一度会ったら覚えられ、まめな方だと思いました。ご自身は英語が堪能ですが、会議では、英語が得意ではない人も発言しやすいよう、いつも通訳を介され、とても思いやりがある方でした」と話していました。
そのうえで、「ニワトリの種類や狩猟の道具の名称もすべてタイ語で覚えられ、研究熱心で、知識もとても豊富でした。『学者だなあ』と感じました」と話していました。
そして、秋篠宮さまへのメッセージとして、「新しい立場になられ、より一層の重責を担われることと思います。お時間がございましたら、ぜひ、タイにお越しいただき、研究者仲間と交流していただきたいと思います」と話していました。