日本新闻: 【速報中】若田さんこのあと午前1時民間宇宙船で打ち上げへ

日本人にっぽんじん宇宙うちゅう飛行ひこう士しの若田わかた光一こういちさんは、アメリカの民間みんかんの宇宙うちゅう船せん「クルードラゴン」の5号機ごうきに搭乗とうじょうして、日本にっぽん時間じかんの6日にち午前ごぜん1時じにアメリカ・フロリダ州しゅうのケネディ宇宙うちゅうセンターから国際こくさい宇宙うちゅうステーションに向むけて打ち上うちあげられる予定よていです。

若田わかたさんらは、日本にっぽん時間じかんの5日にち午後ごご10時じ過すぎ、発射はっしゃ台だいに到着とうちゃくし、宇宙うちゅう船せんのハッチから船内せんないに入はいりました。

【随時ずいじ更新こうしん中ちゅう】

打ち上うちあげ予定よてい時刻じこくは日本にっぽん時間じかんの6日にち午前ごぜん1時じ

NHKのニュースサイトと、ニュース・防災ぼうさいアプリで、現地げんちの様子ようすをライブ配信はいしんしています。打ち上うちあげの様子ようすまでライブ配信はいしんします。

【ライブ配信はいしん中ちゅう】若田わかた光一こういちさん打ち上うちあげへ現地げんちの状況じょうきょうは

【日本にっぽん時間じかん5日にち22:00すぎ】宇宙うちゅう船せんのハッチから船内せんないに乗り込のりこみ

日本にっぽん時間じかんの5日にち午後ごご10時じ過すぎ、ケネディ宇宙うちゅうセンターの発射はっしゃ台だいに車くるまで到着とうちゃくした若田わかた光一こういちさんら4人にんの宇宙うちゅう飛行ひこう士しは、ロケットの先端せんたんに搭載とうさいされている宇宙うちゅう船せんまでエレベーターで移動いどうしました。

そして、発射はっしゃ台だいの壁かべに記念きねんのサインを書かき、宇宙うちゅう船せんのハッチから船内せんないに入はいりました。

【日本にっぽん時間じかん5日にち22:00頃ごろ】発射はっしゃ台だいに向むけて出発しゅっぱつ

若田わかたさんは日本にっぽん時間じかんの5日にち午後ごご10時じ前まえに宇宙うちゅう服ふくを着用ちゃくようして建物たてものから姿すがたを見みせ、集あつまった関係かんけい者しゃと言葉ことばを交かわし記念きねん撮影さつえいに笑顔えがおで応おうじました。

そして、同おなじ宇宙うちゅう船せんに搭乗とうじょうするアメリカやロシアの3人にんの宇宙うちゅう飛行ひこう士しとともに移動いどう用ようの車くるまに乗り込のりこみ、発射はっしゃ台だいに向むけて出発しゅっぱつしました。

このあと、若田わかたさんとほかの3人にんの飛行ひこう士しは宇宙うちゅう船せんに乗り組のりくみ、通信つうしん機器ききの確認かくにんを行おこなうなどして日本にっぽん時間じかんの6日にち午前ごぜん1時じの打ち上うちあげまで船内せんないで待機たいきすることになっています。

【日本にっぽん時間じかん5日にち21:00頃ごろ】「ぐっすり睡眠すいみん、体調たいちょうばっちり」

国際こくさい宇宙うちゅうステーションへの打ち上うちあげをおよそ4時間じかん後ごに控ひかえた日本にっぽん時間じかんの5日にち午後ごご9時じ過すぎ、宇宙うちゅう飛行ひこう士しの若田わかた光一こういちさんは自身じしんのツイッターを更新こうしんし、「昨晩さくばんはぐっすり睡眠すいみんが取とれ、体調たいちょうもばっちりです。間まもなく宇宙うちゅう服ふくを着用ちゃくようし、打ち上うちあげ発射はっしゃ台だいへと向むかいます」と投稿とうこうしました。

ISSで月つきや火星かせいの探査たんさを見据みすえた実験じっけん行おこなう計画けいかく

若田わかた光一こういちさんは今回こんかいの宇宙うちゅう飛行ひこうでおよそ半年はんとし間かん、ISS=国際こくさい宇宙うちゅうステーションに滞在たいざいし、今後こんごの月つきや火星かせいの探査たんさを見据みすえた実験じっけんなどを行おこなう計画けいかくです。

このうち、月つきや火星かせいを探査たんさする「探査たんさ車しゃ」の設計せっけいに生いかす目的もくてきで行おこなわれるのが、車くるまの潤滑じゅんかつ剤ざいなどに使つかう液体えきたいの宇宙うちゅうでの動うごきを調しらべる実験じっけんです。

日本にっぽんの実験じっけん棟とう「きぼう」に設置せっちされている月つきや火星かせいの重力じゅうりょくを作り出つくりだせる装置そうちを使つかってデータを取得しゅとくします。

また、宇宙うちゅうステーションなどの有人ゆうじん宇宙うちゅう施設しせつで火災かさいが発生はっせいした場合ばあいに備そなえて、さまざまな材料ざいりょうが無む重力じゅうりょく状態じょうたいでどのように燃もえるのか調しらべる実験じっけんを行おこない、今後こんごの宇宙うちゅう探査たんさに役立やくだてる計画けいかくです。

このほか、若田わかたさんはおよそ半年はんとし間かんの滞在たいざい期間きかん中ちゅう、宇宙うちゅう飛行ひこう士しの飲のみ水すいとなる再さい生水なまみずの新あらたな管理かんり法ほうの開発かいはつや、「きぼう」のロボットアームで超ちょう小型こがた衛星えいせいを宇宙うちゅう空間くうかんに放出ほうしゅつする任務にんむなどに取り組とりくむことになっています。

日本人にっぽんじん最多さいた 5回かい目めの宇宙うちゅう飛行ひこうに臨のぞむ若田わかた光一こういちさん

日本人にっぽんじん宇宙うちゅう飛行ひこう士しとして最多さいたとなる5回かい目めの宇宙うちゅう飛行ひこうに臨のぞむ若田わかた光一こういちさんは現在げんざいのさいたま市し出身しゅっしんの59歳さい。

九州きゅうしゅう大学だいがく大学院だいがくいんを修了しゅうりょうしたあと航空こうくう会社かいしゃのエンジニアとして勤務きんむし、1992年ねん（平成へいせい4年ねん）に宇宙うちゅう飛行ひこう士しに選えらばれました。

1996年ねん（平成へいせい8年ねん）にスペースシャトルで初はじめての宇宙うちゅう飛行ひこうを行おこない、4年ねん後ごの2000年ねん（平成へいせい12年ねん）には2回かい目めの宇宙うちゅう飛行ひこうでロボットアームを操作そうさして国際こくさい宇宙うちゅうステーションの建設けんせつ作業さぎょうに参加さんかしました。

そして、2009年ねん（平成へいせい21年ねん）の3回かい目めの宇宙うちゅう飛行ひこうでは、日本人にっぽんじんとして初はじめておよそ4か月かげつ半はんにわたり宇宙うちゅうステーションでの長期ちょうき滞在たいざいを行おこないました。

2013年ねん（平成へいせい25年ねん）から翌年よくねんにかけての4回かい目めの宇宙うちゅう飛行ひこうでは、ロシアの宇宙うちゅう船せん「ソユーズ」に搭乗とうじょうして宇宙うちゅうに向むかい、日本人にっぽんじんで初はじめて宇宙うちゅうステーションの「船長せんちょう」を務つとめました。

さらに、若田わかたさんは国際こくさい宇宙うちゅうステーションに長期ちょうき滞在たいざいする各国かっこくの宇宙うちゅう飛行ひこう士しを管理かんりするNASA＝アメリカ航空こうくう宇宙うちゅう局きょくの部門ぶもん長ちょうを務つとめるなど、日本人にっぽんじん宇宙うちゅう飛行ひこう士しの活動かつどうをリードしてきています。

若田わかたさんとともに搭乗とうじょうする3人にんの宇宙うちゅう飛行ひこう士しは

アメリカの民間みんかん宇宙うちゅう船せん「クルードラゴン」5号機ごうきには、若田わかた光一こういちさんのほか、いずれも初はじめての宇宙うちゅう飛行ひこうとなるアメリカ人じん飛行ひこう士し2人にんとロシア人じん飛行ひこう士し1人にんが搭乗とうじょうします。

このうち、宇宙うちゅう船せんの船長せんちょうを務つとめるニコール・マン宇宙うちゅう飛行ひこう士し（45）は、戦闘せんとう機きのパイロットから2013年ねんにNASAの宇宙うちゅう飛行ひこう士しに選えらばれ、アメリカ先住民せんじゅうみんの女性じょせいとして初はじめての宇宙うちゅう飛行ひこうに臨のぞみます。

ジョシュ・カサダ宇宙うちゅう飛行ひこう士し（49）は、アメリカ海軍かいぐんのテストパイロットとして、4000時間じかん以上いじょうの飛行ひこう経験けいけんがあり、2013年ねんにNASAの宇宙うちゅう飛行ひこう士しに選えらばれました。

アンナ・キキナ宇宙うちゅう飛行ひこう士し（38）は、2012年ねんにロシアの宇宙うちゅう飛行ひこう士しに選えらばれ、ロシア人じんとして初はじめてアメリカの民間みんかん宇宙うちゅう船せん「クルードラゴン」に搭乗とうじょうします。

ロシア人じん宇宙うちゅう飛行ひこう士しも搭乗とうじょう宇宙うちゅう開発かいはつの国際こくさい協力きょうりょく今後こんごは

若田わかた光一こういちさんが搭乗とうじょうするアメリカの民間みんかん宇宙うちゅう船せんの今回こんかいの打ち上うちあげでは、ロシアによるウクライナへの軍事ぐんじ侵攻しんこうを受うけ、これまで国際こくさい協力きょうりょくで進すすめられてきた宇宙うちゅう開発かいはつの今後こんごのあり方ありかたにも注目ちゅうもくが集あつまっています。

ウクライナへの軍事ぐんじ侵攻しんこうは国際こくさい協力きょうりょくで進すすめられてきた宇宙うちゅう開発かいはつにも影響えいきょうを与あたえていて、ロシアはことし7月つき、具体ぐたい的てきな時期じきは未定みていとしながらも、国際こくさい宇宙うちゅうステーション計画けいかくから離脱りだつする意向いこうを示しめしています。

こうした中なかで打ち上うちあげられるアメリカの民間みんかん宇宙うちゅう船せん「クルードラゴン」5号機ごうきには、初はじめてロシア人じんの宇宙うちゅう飛行ひこう士しが搭乗とうじょうし、若田わかたさんやアメリカ人じん飛行ひこう士し2人にんとともに宇宙うちゅうステーションに向むかいます。

9月つき29日にちの記者きしゃ会見かいけんで若田わかたさんは現在げんざいの国際こくさい情勢じょうせいについて、「さまざまな状況じょうきょうがあることは理解りかいしているが、世界せかい各国かっこくの協力きょうりょくの維持いじは有人ゆうじん宇宙うちゅう活動かつどうの発展はってんのために不可欠ふかけつであり、その中なかで私わたしたち宇宙うちゅう飛行ひこう士しができることは協力きょうりょくして運用うんようし、成果せいかをきちんと出だしていくことに尽つきる」と述のべています。

一方いっぽうで、若田わかたさんが今回こんかいの長期ちょうき滞在たいざい中ちゅうに行おこなう任務にんむのなかには、アメリカを中心ちゅうしんに進すすめられる今後こんごの月つきや火星かせいの探査たんさを見据みすえた実験じっけんなどが含ふくまれていて、新あらたな国際こくさい協力きょうりょくの枠組わくぐみによる宇宙うちゅう探査たんさ計画けいかくにも注目ちゅうもくが集あつまっています。