日本新聞: 腸内細菌世界最大規模のデータベースを国内で構築へ

腸ちょう内ない細菌さいきん世界せかい最大さいだい規模きぼのデータベースを国内こくないで構築こうちくへ

Jan 11, 2020 04:01

Furigana

さまざまな病気びょうきの発症はっしょうなどに関かかわるとされる、腸ちょうの中なかにいる細菌さいきんをおよそ5000人にんから集あつめて、生活せいかつ習慣しゅうかんとの関連かんれんを調しらべる世界せかい最大さいだい規模きぼのデータベースが国内こくないで作つくられることになり、薬くすりの開発かいはつや病気びょうきの予防よぼうなどに役立やくだてられると期待きたいされています。

人ひとの腸ちょう内ないには、乳酸菌にゅうさんきんやビフィズス菌きんなど、数すう百ひゃくから1000種類しゅるいほどの細菌さいきんがいるとされ、動脈どうみゃく硬化こうかや糖尿とうにょう病びょうといった病気びょうきの発症はっしょうや、免疫めんえきの活性かっせい化かなどに関かかわっているのではないかと考かんがえられています。

大阪おおさか茨木いばらぎ市しにある医薬いやく基盤きばん・健康けんこう・栄養えいよう研究所けんきゅうじょは健康けんこうな1200人にんの腸ちょう内ない細菌さいきんを集あつめて、生活せいかつ習慣しゅうかんとの関連かんれんを調しらべていて、このデータベースを世界せかい最大さいだい規模きぼとなる5000人にんに拡大かくだいすることを決きめました。

研究所けんきゅうじょでは、20歳さい以上いじょうのボランティアを募つのり便びんを採取さいしゅして腸ちょう内ない細菌さいきんを集あつめるとともに、食たべた食品しょくひんや睡眠すいみん時間じかん、運動うんどう時間じかんなど、生活せいかつ習慣しゅうかんに関にかんするデータを合あわせて収集しゅうしゅうします。

腸ちょう内ない細菌さいきんは、生活せいかつ習慣しゅうかんや環境かんきょうによって種類しゅるいや量りょうに違ちがいがあり、研究所けんきゅうじょでは、その違ちがいが健康けんこう状態じょうたいとどう関連かんれんするか調しらべるほか、５ご年ねん以内いないにデータベースを公開こうかいして、企業きぎょうや研究けんきゅう機関きかんで薬くすりの開発かいはつや病気びょうきの予防よぼうに役立やくだててもらいたいとしています。