日本新聞: 自民臨時総裁選の実施めぐり対立が激化地方組織の動向も焦点

臨時りんじの総裁そうさい選挙せんきょをめぐり、自民党じみんとう内ないでは、ベテラン議員ぎいんが実施じっしを求もとめる動うごきを見みせる一方いっぽう、国民こくみん生活せいかつを考かんがえれば総裁そうさい選挙せんきょを行おこなう余裕よゆうはなく、政策せいさくを前まえに進すすめるべきだという意見いけんが出でています。国会こっかい議員ぎいんによる書面しょめんの提出ていしゅつを3日みっか後ごに控ひかえ、党内とうない対立たいりつが激はげしくなっています。

自民党じみんとうの臨時りんじの総裁そうさい選挙せんきょをめぐり、実施じっしを求もとめる国会こっかい議員ぎいんは8日ようかに書面しょめんを提出ていしゅつすることになっていて、その日ひのうちに都道とどう府県連ふけんれんの代表だいひょう者しゃとともに結果けっかが公表こうひょうされます。

党内とうないではベテラン議員ぎいんが相次あいついで実施じっしを求もとめる動うごきを見みせていて、3日みっか麻生あそう最高さいこう顧問こもんに続つづいて、4日よっかは遠藤えんどう・元もと総務そうむ会長かいちょうが「選挙せんきょの敗北はいぼくのけじめをつけないなら総裁そうさい選挙せんきょの前倒まえだおしが正ただしい」と述のべました。

また、遠藤えんどう氏しに加くわえ、渡海とかい・前ぜん政務せいむ調査ちょうさ会長かいちょう、田村たむら・元もと厚生こうせい労働ろうどう大臣だいじん、山口やまぐち・前ぜん衆議院しゅうぎいん議院ぎいん運営うんえい委員いいん長ちょうらが会合かいごうを開ひらき、「書面しょめんを提出ていしゅつするかどうかで党内とうないが二分にぶんされるのは望のぞましくなく石破いしば総理そうり大臣だいじんがみずからけじめをつける必要ひつようがある」という意見いけんが相次あいついだということです。

これに対たいし、鈴木すずき宗男むねお・参議院さんぎいん議員ぎいんは「ベテラン議員ぎいんが総裁そうさい選挙せんきょの前倒まえだおしに賛成さんせいし党とうの分断ぶんだんをあおっていることは看過かんかできない。国民こくみん生活せいかつを考かんがえれば総裁そうさい選挙せんきょで時間じかんをむだにしている場合ばあいではない」と述のべました。

また、石破いしば総理そうり大臣だいじんに近ちかい赤澤あかざわ経済けいざい再生さいせい担当たんとう大臣だいじんは、物価ぶっかを上回うわまわる賃金ちんぎん上昇じょうしょうや防災ぼうさい庁ちょうの設置せっちなどの政策せいさく課題かだいをあげ、「引ひき続つづき石破いしば政権せいけんが責任せきにんを持もってやっていきたい。総裁そうさい選挙せんきょの前倒まえだおしは必要ひつようない」と述のべました。

書面しょめんの提出ていしゅつを3日みっか後ごに控ひかえ、党内とうない対立たいりつが激はげしくなっています。

一方いっぽう、全国ぜんこく47よんじゅうななの都道とどう府県連ふけんれんのうち、4日よっか時点じてんで11じゅういちが実施じっしの要求ようきゅうを決きめたり、求もとめる方向ほうこうで意見いけん集約しゅうやくを進すすめたりしていて、3みっつが実施じっしを求もとめない方針ほうしんです。

5日いつかは東京とうきょう都と連れんや岐阜ぎふ県連けんれんなどが対応たいおうを協議きょうぎする予定よていで、残のこる33さんじゅうさんの地方ちほう組織そしきの動向どうこうも焦点しょうてんとなります。

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