去年の「
桜を
見る
会」をめぐり、
内閣府が
推薦者名簿に
記載されていた
一部の
部署を
隠す加工をしていたことについて、
内閣府の
幹部は
参議院予算委員会の
理事懇談会で、
人事課長ら
2人が
関わっていたことを
明らかにしたうえで、
極めて不適切な
対応だったと
陳謝しました。
去年の「
桜を
見る
会」をめぐり、
内閣府は
去年11
月、
各府省庁に
残されていた
推薦者名簿を
取りまとめて
国会に
提出しましたが、
このうち「
内閣官房内閣総務官室」という
部署名を
隠す加工をしていたことが
明らかになっています。
これについて、参議院予算委員会の理事懇談会が開かれ、内閣府の大塚幸寛官房長は内閣府の人事課長ら2人が関わっていたことを明らかにしました。
そのうえで、大塚官房長は部署名を隠す加工をした理由について、内閣総務官室の依頼を受けて内閣府の人事課が推薦していたとして、誤解を招かないよう加工したなどと説明し、極めて不適切な対応だったと陳謝しました。
これに対し、野党側は、事実関係の解明が不十分だとして納得せず、引き続き、与野党で協議していくことになりました。
自民 福岡氏「政府に説得力ないのは確か」
参議院予算委員会の与党側の筆頭理事を務める自民党の福岡資麿氏は、記者団に対し「あってはいけないことで、与党としてもおわび申し上げ、政府に今後の対応策を求めていく。政府は『ほかにもやっているのではないか』という指摘に対し『そうではない』と言っているが、説得力がないのは確かだ。いろいろな指摘に真摯(しんし)に答え、信頼を得られるよう頑張っていきたい」と述べました。
立民 蓮舫参院幹事長「公文書の信頼性 根底から失墜]
参議院予算委員会の野党側の筆頭理事を務める立憲民主党の蓮舫参議院幹事長は、記者団に対し、「大塚官房長から説明をいただいたが、いよいよ分からなくなり、納得できるものではなかった。『改ざんをしてもおかしくないんだ』ということが、人事課長のレベルまで浸透しているとするならば、この国の公文書の信頼性は根底から失墜する」と述べました。