日産自動車は、レバノンに
逃亡した
元会長のゴーン
被告が
暮らしているベイルート
市内の
住宅は、
会社が
所有しているものだとして
立ち退きを
求めています。
しかし、ゴーン
元会長側は
応じていないということで、
立ち退きの
要請を
続けることにしています。
日産自動車によりますと、レバノンに
逃亡したゴーン
元会長が
暮らしているベイルート
市内の
住宅は
会社が
所有しているもので、
資産保全のため
去年1月からゴーン
元会長や
その家族に対して
立ち退くよう
求めています。
しかし、ゴーン元会長側は立ち退きには応じず、住み続けているということです。
ゴーン元会長は、みずからの報酬を有価証券報告書に少なく記載した罪と日産の資金を不正に支出するなどした特別背任の罪で起訴されていますが、海外への逃亡によって裁判が開かれる見通しはたっておらず、裁判の手続きが止まったままの状態が続くとみられます。
一方、日産の内部調査では、ゴーン元会長の一連の不正の規模が総額で350億円に上り、レバノンの住宅も、購入のため会社の資産が私的に流用されたとしています。
日産としては、開かれる見通しが立っていない刑事裁判とは別に、こうした不正についてゴーン元会長に損害賠償を求める手続きを進めることにしていて、引き続きレバノンの住宅からの立ち退きも求めていくとしています。