日本新闻: オウム事件賠償訴訟２審もアレフに10億円余の支払い命じる

オウム事件じけん賠償ばいしょう訴訟そしょう２に審しんもアレフに10億おく円えん余よの支払しはらい命めいじる

Jan 22, 2020 17:01 1

Furigana

オウム真理教おうむしんりきょうから名前なまえを変かえたアレフに対にたいし、被害ひがい者しゃの支援しえん団体だんたいが未払みはらいとなっている賠償ばいしょう金きん10億おく円えん余あまりの支払しはらいを求もとめた裁判さいばんで、２に審しんの東京とうきょう高等こうとう裁判所さいばんしょは１いち審しんに続つづき、アレフに全額ぜんがくの支払しはらいを命めいじました。オウム真理教おうむしんりきょうが起おこした一連いちれんの事件じけんの被害ひがい者しゃや遺族いぞくを支援しえんする「オウム真理教おうむしんりきょう犯罪はんざい被害ひがい者しゃ支援しえん機構きこう」がアレフに対にたいし、未払みはらいとなっている賠償ばいしょう金きん、10億おく円えん余あまりの支払しはらいを求もとめた訴うったえについて、１いち審しんの東京とうきょう地方ちほう裁判所さいばんしょは全額ぜんがくの賠償ばいしょうを命めいじました。

これに対にたいしアレフは、支援しえん機構きこうへの債権さいけん譲渡じょうとは無効むこうだなどと主張しゅちょうして控訴こうそしていました。

22日にちの２に審しんの判決はんけつで東京とうきょう高等こうとう裁判所さいばんしょの八木やぎ一洋かずひろ裁判さいばん長ちょうは「債権さいけん譲渡じょうとはオウム真理教おうむしんりきょうの破産はさん手続てつづきの長期ちょうき化かなどの事情じじょうに対応たいおうするためで、合理ごうり性せいが認みとめられる」と指摘してきしアレフの控訴こうそを退しりぞけ、請求せいきゅうどおり、およそ10億おく2500万まん円えんの賠償ばいしょうを命めいじました。

判決はんけつ後ごの会見かいけんで、地下鉄ちかてつサリン事件じけんで夫おっとを亡なくし、被害ひがい者しゃの会かいの代表だいひょう世話人せわにんを務つとめる高橋たかはしシズヱさんは「被害ひがい者しゃや遺族いぞくもどんどん高齢こうれい化かし、亡なくなった人ひともいる。すみやかに支払しはらってほしい」と話はなしていました。

アレフ「支援しえん機構きこうは説明せつめいを」

アレフ広報こうほう部ぶは、21日にち付づけでホームページに見解けんかいを公表こうひょうし「配当はいとうの実施じっし結果けっかや進捗しんちょく状況じょうきょうは支援しえん機構きこうから一切いっさい、明あきらかにされていない。支援しえん機構きこうは配当はいとうできずに手元てもとに残のこった金額きんがくと将来しょうらい的てきな取り扱とりあつかいについて説明せつめいすべきだ。アレフとしては被害ひがい者しゃの方々かたがたへの満額まんがくの配当はいとうの実現じつげんを目指めざしていきたい」としています。