イギリスがEU=ヨーロッパ連合から離脱して以降、主要閣僚が外国を歴訪するのは初めてで、茂木外務大臣や小泉環境大臣と会談し離脱後の関係の強化を図りたい考えです。イギリスのラーブ外相はEUから離脱して以降、主要閣僚としては初めて海外を歴訪していて、オーストラリアに続いて8日、日本を訪れます。
日本では茂木外務大臣と会談し、離脱後の自由貿易協定の締結に向けた交渉を前に両国の緊密な関係を確認し、一層の強化を図りたい考えです。
また、北朝鮮の核問題やインド太平洋地域における海洋安全保障の問題などについても、ともに取り組んでいくとしています。
ラーブ外相は、「日本はすばらしい友人であり、アジアにおけるわれわれの最も緊密な安全保障上のパートナーだ。離脱した今、イギリスはわれわれに開かれた貿易や投資面におけるチャンスをいかすことができる」などとコメントしています。
ラーブ外相は小泉環境大臣とも会談し、今年11月にイギリスで開かれる地球温暖化対策の国連の会議「COP26」を前に意見を交換することにしています。
ラーブ外相はこのあと、シンガポールとマレーシアを訪問する予定で、離脱後、EU以外の国々とも関係強化を目指すイギリスとしてアジア太平洋地域を重視する姿勢を鮮明にしています。