Actualités japonaises: イスラエル軍地上部隊を増強しガザ地区侵攻も視野緊張高まる

中東ちゅうとうのイスラエルとパレスチナの衝突しょうとつで、イスラエル軍ぐんはガザ地区ちくとの境界きょうかい付近ふきんの地上ちじょう部隊ぶたいを増強ぞうきょうし侵攻しんこうも視野しやに入いれていて、空爆くうばくによる死者ししゃは100人にんを超こえています。

14日にちはイスラム教いすらむきょうの特別とくべつな礼拝れいはいの日ひを迎むかえることなどから、パレスチナ人じんとイスラエルの治安ちあん部隊ぶたいとのさらなる衝突しょうとつも懸念けねんされ、緊張きんちょうが高たかまっています。

イスラエル軍ぐんと、ガザ地区ちくを実効じっこう支配しはいするイスラム原理げんり主義しゅぎ組織そしきハマスとの間までは、空爆くうばくとロケット弾だんによる攻撃こうげきの応酬おうしゅうが続つづいていて、ガザ地区ちくでは119人にんが死亡しぼうし、イスラエルでは7人にんが死亡しぼうしています。

イスラエルのネタニヤフ首相しゅしょうは「ハマスに代償だいしょうを払はらわせるまで攻撃こうげきを続つづける」と、強硬きょうこうな姿勢しせいを崩くずしておらず、イスラエル軍ぐんは、空爆くうばくに加くわえてガザ地区ちくとの境界きょうかい付近ふきんの部隊ぶたいを増強ぞうきょうして地上ちじょうからの攻撃こうげきを拡大かくだいし、ガザ地区ちくへの侵攻しんこうも視野しやに入いれています。

これに対にたいしハマス側がわは「地上ちじょう侵攻しんこうすれば、敵てきの死者ししゃや捕虜ほりょを増ふやすことができる。容赦ようしゃない教訓きょうくんを教おしえてやる」と声明せいめいを出だし、徹底てってい抗戦こうせんする考かんがえを示しめしています。

14日にちはイスラム教いすらむきょうの特別とくべつな礼拝れいはいの日ひを迎むかえることから、モスク周辺しゅうへんなどではイスラエルの治安ちあん部隊ぶたいが警戒けいかいに当あたっていて、パレスチナ人じんとの衝突しょうとつも懸念けねんされています。

さらに攻撃こうげきの激化げきかによってイスラエルではユダヤ系けいとアラブ系けいの住民じゅうみんとの衝突しょうとつが起おこるなど緊張きんちょうが高たかまっています。

過去かこのガザ侵攻しんこうでは大勢たいせいの市民しみんが犠牲ぎせいに

イスラエル軍ぐんは過去かこにもガザ地区ちくに侵攻しんこうし、イスラム原理げんり主義しゅぎ組織そしきハマスとの間まで激はげしい戦闘せんとうを繰り広くりひろげ、大勢たいせいの市民しみんが犠牲ぎせいとなってきました。

イスラエル軍ぐんが最後さいごにガザ地区ちくに侵攻しんこうしたのは、2014年ねん7月つきで、軍ぐんは、ハマスの兵士へいしたちが使つかっていたガザとイスラエルとの間まを結むすぶ地下ちかトンネルを破壊はかいする作戦さくせんを展開てんかいしました。

8月つきに、イスラエル軍ぐんとハマスが停戦ていせんするまでガザ地区ちくでは市民しみんを含ふくむ2200人にん以上いじょう、イスラエルでもおよそ70人にんが死亡しぼうしました。

また2008年ねん12月つきには、イスラエル軍ぐんはハマスによるロケット弾だんの攻撃こうげきを阻止そしするためとして、大だい規模きぼな空爆くうばくのあと地上ちじょう部隊ぶたいを侵攻しんこうさせ、3週間しゅうかん余あまりにわたる作戦さくせんでガザ地区ちくでは市民しみんを含ふくむおよそ1300人にんが死亡しぼうしました。

両りょう大使たいしが都内とないの同おなじ場所ばしょで時間じかんずらし記者きしゃ会見かいけん

14日にち、日本にっぽんに駐在ちゅうざいするイスラエルとパレスチナの大使たいしが都内とないの同おなじ場所ばしょで、時間じかんをずらして会見かいけんしました。

最初さいしょに会見かいけんしたパレスチナ代表だいひょう部ぶのワリード・シアム大使たいしは「ガザ地区ちくは今いま、民間みんかんの建物たてものに対にたいする残忍ざんにんな爆撃ばくげきが行おこなわれ、多おおくの子こどもを含ふくむ市民しみんが犠牲ぎせいになり、治安ちあん機関きかんとは無む関係かんけいの500以上いじょうの民家みんかが破壊はかいされた」と述のべ、イスラエルを非難ひなんしました。

そのうえで、シアム大使たいしは「戦争せんそう犯罪はんざいに関かかわった者ものを裁判さいばんにかけるためには国際こくさい社会しゃかいの協力きょうりょくが必要ひつようだ。今いま、行動こうどうを起おこさなければパレスチナは軍事ぐんじ占領せんりょうの犠牲ぎせい者しゃであり続つづけるだろう。今いまこそイスラエルによる占領せんりょうを終おわらせる時ときだ」と、国際こくさい社会しゃかいに支援しえんを呼よびかけました。

一方いっぽう、イスラエル大使館たいしかんのイスラエル・ストゥルロブ臨時りんじ代理だいり大使たいしは「今月こんげつ10日にち、過激かげき派はテロリスト組織そしきハマスがイスラエル全土ぜんどに無む差別さべつ攻撃こうげきをすることを決きめた。ハマスは1600発はつものロケット弾だんや迫撃はくげき砲ほうをイスラエルの都市としへ向むけて発射はっしゃした」と述のべ、ハマスを非難ひなんしました。

イスラエルがガザ地区ちくを空爆くうばくしていることについて、ストゥルロブ臨時りんじ代理だいり大使たいしは「われわれは市民しみんを守まもるため、必要ひつようなあらゆる措置そちを取とる。自じ国民こくみんを守まもることは国家こっかの義務ぎむであり権利けんりだ。われわれが行おこなっていることは、自じ国民こくみんの保護ほごだ」と、自衛じえい権けんの行使こうしの範囲はんい内ないだとして正当せいとう性せいを主張しゅちょうしました。

会見かいけんを開ひらいた日本にっぽん外国がいこく特派とくは員いん協会きょうかいはイスラエルとパレスチナ双方そうほうが同席どうせきする形かたちでの記者きしゃ会見かいけんを来週らいしゅうにも改あらためて開ひらきたいとしています。

都内とない攻撃こうげきの即時そくじ停止ていし求もとめデモ行進こうしん

都内とないでは14日にち、イスラム教徒きょうとの人ひとたちがパレスチナへの連帯れんたいを示しめそうと攻撃こうげきの即時そくじ停止ていしを求もとめてデモ行進こうしんを行おこないました。

イスラム教いすらむきょうの断食だんじき月つきラマダンが終おわり、東京とうきょう・渋谷しぶや区くにあるモスクでは金曜日きんようびの集団しゅうだん礼拝れいはいが行おこなわれ、イスラム教徒きょうとや日本人にっぽんじんなどおよそ300人にんがイスラエルとパレスチナの攻撃こうげきが収おさまるよう、祈いのりをささげました。