希望する人には「かかりつけ」の医療機関が接種をしている場合には受診した際に予約するよう呼びかけ、一方「かかりつけ」がない人や、定期的に医療機関を受診していない人は、集団接種を受けてもらうことにしています。
しかし、高齢者が「かかりつけ」だと思っていても医療機関がそう思っていないケースや、市の境に住むなどして「かかりつけ」が隣接する自治体にあるケースなど市が想定していなかった事態も生じています。
しかし受診の頻度や回数、最後に受診してからの期間などの定めはなく、どういう場合に「かかりつけ」にあたるのか明確な基準はないとしています。
女性は尼崎市が設定している集団接種の会場が遠かったことから近所の医療機関で個別接種を受けることを希望しました。 市は個別接種の場合は「かかりつけ」にまずは相談するよう呼びかけています。 女性はこの1年間、2か月に1回くらいのペースで、受診していた近くの医院が「かかりつけ」にあたると考えましたが、そこは最近になって閉院していました。このため、2年ほど前まで月1回程度、通っていた別の医院が、「かかりつけ」に近いのではと考えて、今月10日、問い合わせをしました。 しかし、この医院の担当者から「あなたは、かかりつけの患者ではないので対応できない」と予約を拒まれたということです。 ほかにあてがなく困っていたところ、親族から「新規の人でも予約ができる医院がある」という話を聞き、一度も訪れたことがない医院でしたが、問い合わせてみると、予約できたということです。 女性は「『かかりつけ』と言われるとどのくらいの頻度で利用する医療機関ならよいのか分からない。受け入れ側の事情もあると思うが、高齢者はただでさえ不安なので、自分がどの医療機関でワクチン接種ができるのか事前に知らせてほしいと思う」と話していました。
「かかりつけ」日本医師会の定義は
予約を断られた女性は