関連死を
含めて276
人が
犠牲となった
熊本地震から5
年となるのを
前に、
地震で
崩落した
熊本県南阿蘇村の
阿蘇大橋の
下流に
新たな
橋が
完成し、7
日に
開通式が
行われました。
完成したのは
新阿蘇大橋で、5
年前の4
月に
起きた
熊本地震で
崩落した
南阿蘇村の
阿蘇大橋の
およそ600
メートル下流で、
建設が
進められてきました。
開通式は7日昼前、橋のたもとに国や県、それに工事関係者などおよそ70人が出席して行われました。
この中で熊本県の蒲島知事は「橋の開通で阿蘇地域をはじめ熊本県全体の観光や産業の復活に大きな効果をもたらすと確信しています」とあいさつしました。
式のあと、関係者を乗せたおよそ60台の車両が新たな橋を渡って、熊本市方面へと通り初めを行いました。
完成した橋は全長525メートルあり、熊本地震を教訓に大きな揺れの際、橋桁の落下などを防ぐため、橋の一部があえて壊れる損傷制御という工夫が取り入れられています。
開通式に訪れた南阿蘇村に住む50代の女性は「阿蘇大橋がなくなりこの5年近く地域住民は大変な思いをしてきました。うれしいのひと言です」と話していました。
新阿蘇大橋の完成で、鉄道や道路など熊本市などから阿蘇地域への主要なアクセスルートはすべて復旧したことになり、観光の振興や住民の利便性の向上に期待が膨らんでいます。