日本新闻: “顔認証”で探す実験出発前に搭乗しない客中部空港

“顔かお認証にんしょう”で探さがす実験じっけん出発しゅっぱつ前まえに搭乗とうじょうしない客きゃく中部ちゅうぶ空港くうこう

Jan 29, 2019 18:01

Furigana

航空こうくう機きの出発しゅっぱつ直前ちょくぜんになっても搭乗とうじょうしていない乗客じょうきゃくがいて出発しゅっぱつが遅おくれてしまう問題もんだいをなくそうと、中部ちゅうぶ空港くうこうで人ひとを自動的じどうてきに識別しきべつする顔かお認証にんしょうを使つかって、乗客じょうきゃくを探さがす新あらたなシステムの実証じっしょう実験じっけんが始はじまりました。

今回こんかいの実証じっしょう実験じっけんは愛知あいち県けんに本社ほんしゃを置おく、産業さんぎょう機器ききメーカー「デンソーウェーブ」や埼玉さいたま大学だいがくなどが共同きょうどうで開発かいはつした、顔かお認証にんしょうの新あらたなシステムが使つかわれています。

実験じっけんでは搭乗とうじょう手続てつづきのカウンターや保安ほあん検査けんさ場じょうに設置せっちされた機器ききを使つかって乗客じょうきゃくの顔かおを撮影さつえいし、パスポートの情報じょうほうとともにデータとして登録とうろくします。

そして、搭乗とうじょうゲートのエリアおよそ500メートルの範囲はんい内ないに設置せっちされた８はち台だいのカメラが乗客じょうきゃくの顔かおをとらえ、登録とうろくされたデータと照合しょうごうを行おこないます。

これによって乗客じょうきゃくがいつ、どこを通過つうかしたかを把握はあくし、現在げんざいどこにいる確率かくりつが高たかいかを割り出わりだして、タブレットの画面がめんに表示ひょうじします。

開発かいはつした企業きぎょうによりますと、このシステムを使つかえば範囲はんいを限定げんていして探さがせるため、乗客じょうきゃくを短時間たんじかんで見みつけることができるということです。

中部ちゅうぶ空港くうこう会社かいしゃの舘たて剛史たけし空港くうこう運用うんよう本部ほんぶ長ちょうは「定刻ていこくになっても乗客じょうきゃくが来こないことで、航空こうくう機きの出発しゅっぱつが遅おくれることがままあるので、空港くうこうとしてもこうした新あたらしい技術ぎじゅつの導入どうにゅうで遅おくれの抑止よくしにつなげたい」と話はなしています。

タイでは顔かお認証にんしょうで買い物かいもの

タイでは、年内ねんないに顔かお認証にんしょうの技術ぎじゅつを使つかって、デパートなどで「顔かおパス」で買い物かいものができるサービスが始はじまることになりました。

このサービスは、デパートなどを展開てんかいするタイの小売こうり大手おおて「セントラル・グループ」が、中国ちゅうごくのネット通販つうはん大手おおて「京きょう東ひがし」がもつ顔かお認証にんしょうの技術ぎじゅつを使つかって提供ていきょうします。

あらかじめ顔かおの画像がぞうを登録とうろくした顧客こきゃくが購入こうにゅうする商品しょうひんをレジの端末たんまつに持ち込もちこむと、備え付そなえつけられたカメラが顔かお認証にんしょうを行おこなう仕組しくみです。

本人ほんにんだと確認かくにんされると銀行ぎんこう口座こうざなどから代金だいきんが引き落ひきおとされて支払しはらいが完了かんりょうし、キャッシュレスで買い物かいものができます。

このあとタイの中央ちゅうおう銀行ぎんこうの認可にんかを得えたうえで、年内ねんないにグループのデパートなどでサービスを始はじめる予定よていです。

タイは日本にっぽんと同おなじで、買い物かいものの支払しはらいは現金げんきんが主流しゅりゅうですが、中国ちゅうごくのネット通販つうはん大手おおてアリババのグループやタイの通信つうしん大手おおて、それに日本にっぽんのＬＩＮＥが、スマートフォンでＱＲコードなどを読み取よみとって代金だいきんを支払しはらう電子でんし決済けっさいを始はじめています。