日本新闻: 硫黄島沖噴火活動停止か専門家「新たな陸地は浸食で縮小か」

硫黄いおう島とう沖おき噴火ふんか活動かつどう停止ていしか専門せんもん家か「新あらたな陸地りくちは浸食しんしょくで縮小しゅくしょうか」

Nov 11, 2023 05:11 1

Furigana

小笠原おがさわら諸島しょとうの硫黄いおう島とうの沖合おきあいで先月せんげつ下旬げじゅんから続つづいていた噴火ふんか活動かつどうが停止ていししたとみられることが上空じょうくうからの観測かんそくで分わかりました。新あらたにできた陸地りくちについて、調査ちょうさに同行どうこうした専門せんもん家かは「波なみによる浸食しんしょくで縮小しゅくしょうしていくと考かんがえられる」と指摘してきしています。

硫黄いおう島とうの南みなみの沖合おきあいでは先月せんげつ21日にちに噴火ふんかが発生はっせいし、黒色こくしょくの土砂どしゃを含ふくんだ水みずの柱はしらが噴ふき上あがっているのがみつかったほか、その後そのご、新あらたに陸地りくちができていることが確認かくにんされました。

海上かいじょう保安庁ほあんちょうが10日にちに行いった航空こうくう機きによる観測かんそくの結果けっか、新あらたな陸地りくちは溶岩ようがん流りゅうと噴出ふんしゅつ物ぶつからなり、南北なんぼくおよそ400メートル、東西とうざい200メートルほどに広ひろがっていて高たかさ数すう十じゅうメートルの噴気ふんきが上あがっていたものの、噴火ふんかは止とまっていることが確認かくにんされました。

同行どうこうした東京とうきょう工業こうぎょう大学だいがくの野上のがみ健治けんじ教授きょうじゅは新あらたな陸地りくちについて「海水かいすいによる冷却れいきゃくが進すすんでいて、噴火ふんか活動かつどうは停止ていしした状態じょうたいとみられる。溶岩ようがん流りゅうは岩礁がんしょうのように残のこる可能かのう性せいがあるが、ほとんどは火山かざんの噴出ふんしゅつ物ぶつが堆積たいせきしているにすぎないので、波なみによる浸食しんしょくで縮小しゅくしょうしていくのではないか」と話はなしています。