豊洲市場の
問題を
調査する
東京都議会の
百条委員会は
19日午後、
浜渦元副知事への
証人質疑が
行われ、
焦点の
1つとなっている
東京ガスと
行ったとされる「
水面下の
交渉」について、
浜渦元副知事は、「
東京ガスから
提案された。
先方の
意向をそんたくしないとうまくいかない」と
述べ、
別の
開発計画のある
東京ガスと
移転交渉を
進めるには
水面下の
交渉に
応じる
必要があったとする
認識を
示しました。
東京ガスとの
土地の
取得交渉の
責任者だった
浜渦武生元副知事に対する証人質疑は、
19日午後1時から
都議会の
百条委員会で
行われています。この
中で
浜渦元副知事は、
東京ガスと
行ったとされる「
水面下の
交渉」について、「
当時、
東京ガスには
豊洲の
開発計画があり、
株主にも
説明していた。そこに
東京都が
突然、
市場をつくるから
協力しろではなかなかうまくいかない。
東京ガスとしては
移転の
話が
出ると、
自分たちが
持たないから
個別に
折衝を
改めてやらせていただきたい。
水面下でやらせてくれということだった」と
述べ、
水面下の
交渉は
東京ガスの
提案だったと
主張しました。
そのうえで「交渉ごとは先方の意向をそんたくしないとうまくいかないので、私は水面下で結構ですと申し上げた。悪いことだとは思っておらず、事業を推進させた」と述べ、別の開発計画のある東京ガスと移転交渉を進めるには水面下の交渉に応じる必要があったとする認識を示しました。
また、東京ガスとの交渉を進めるため、東京ガスの幹部と縁戚関係のある国会議員に取り次ぎを依頼したことや、地元の江東区の区長や区議会の有力者などにも根回しを行ったことを明らかにしました。
一方、東京ガスが提出した資料の中で、都の理事が東京ガスに対し、「石原知事が安全宣言しないと、東京ガスにとって土地の価格が下がって困るだろう」などと、浜渦元副知事の指示を伝えたと記されていることについて、議員から政治的な圧力ではないかと指摘されたのに対し、浜渦元副知事は「そういうことは承知しておりません」と述べました。
また、土壌汚染対策については「当時、土壌汚染があるのは承知していたが、どれほどかはわからなかった。東京ガスには調査を求めきれいにしてくれなければ土地は買えないと伝えていた」と述べましたが、平成13年7月に移転に向けた基本合意を結んだことを最後に交渉役を外れたため、その後の交渉で土壌汚染対策がどのように取り扱われたのかは把握していないと主張しました。