北朝鮮が
新型の
弾道ミサイルを発射したことを
受けて、
国連の安全保障理事会で
対応を
協議するための
緊急の
会合が
行われ、すべての
加盟国に対して
北朝鮮に対する
制裁決議を
完全に
履行するよう
求めることで
一致する
一方、
今後の
追加的な
措置については、
アメリカと
中国が
中心となり
引き続き
協議が
行われる
見通しです。
北朝鮮は
今月14日、
北西部・ピョンアン(
平安)
北道のクソン(
亀城)
付近から、
新型の
中距離弾道ミサイルの「
火星12型」
1発を
日本海に
向けて
発射し、
高度が
初めて
2000キロを超えたと
推定されています。
こうした事態への対応を協議するため、国連の安全保障理事会では、日本時間の午前5時半すぎから緊急の非公開の会合が始まり、1時間15分ほどで終了しました。
会合の後議長を務めるウルグアイのロッセリ国連大使は記者団に対し、安保理は北朝鮮の核開発とミサイル発射を断じて容認せず、北朝鮮に対して朝鮮半島の非核化に向け誠実な行動を求めていくとともに、すべての国連加盟国に対しても、北朝鮮に対する制裁決議を着実に履行するよう改めて求めることでも一致したこと明らかにしました。
一方で、ロッセリ大使は、今後の追加的な措置については明確な言及を避けました。
会合に先立ち、アメリカのヘイリー国連大使は制裁の強化について中国側と緊密に協議をしているとしたうえで、中国側からも、北朝鮮によるICBM=大陸間弾道ミサイルの開発が近づけば行動を取ると連絡があったことを明らかにしました。
このため安保理では、今後もアメリカと北朝鮮に影響力を持つ中国との間で追加的な措置について協議が行われるものと見られます。