22日は治安維持法のもとで逮捕された95歳から103歳までの男女4人が、衆議院第1議員会館で記者会見しました。
このうち、昭和17年に、印刷業界の労働者の親睦団体に参加していて逮捕された千葉県船橋市の杉浦正男さん(102)は、「共謀罪の行くべき道は、治安維持法と変わりがなく、法案は廃案にすべきだ。私たちは歴史から学ばなければならない」と訴えました。
また、当時、師範学校の美術部員で日常生活の様子を描いた絵が「共産党の目的に役立つ」などとして逮捕された北海道旭川市の菱谷良一さん(95)は、「治安維持法が何かも知らないうちに罪人にされた。共謀罪は国民を私と同じ状況に陥れるのではないかと不安を感じている。最後のお願いは法案を阻止することだ」と述べました。