アメリカの
雑誌「
タイム」は、「インターネット
上で
最も
影響力のある
25人」を
発表し、このうちの
1人に
内戦で
激しい
戦闘が
続いていた
シリアの
アレッポの
惨状を
ツイッターで
伝え
続けた
8歳の
少女が
選ばれました。「タイム」
誌はおととしから
毎年、インターネット
上で
最も
影響力のある
人たちを
選んでいて、これまでにアメリカの
オバマ前大統領や
世界的な
人気歌手の
ビヨンセさんなどが
選ばれています。
ことしの25人が26日発表され、このうちの1人にシリアの8歳の少女、バナ・アベドさんが選ばれました。アベドさんは、去年12月まで内戦で激しい戦闘が続いていたシリアのアレッポ東部にとどまり空爆で街が破壊されたり友人が亡くなったりした体験をツイッターを通じて世界に伝え、戦闘の停止を訴えてきました。
隣国のトルコに避難した今も、難民としての生活の様子を発信し、アベドさんのアカウントのフォロワーは36万人を超えています。
今月20日の世界難民の日には、動画のメッセージを投稿し、「きょう、世界中に大勢の難民がいることを忘れないで。住む家も病院も仕事もない難民の姿を想像して」と英語で訴えました。
「タイム」誌はアベドさんを選んだ理由について、「ごくわずかのジャーナリストしかアレッポ東部に立ち入れない中、シリアの内戦の恐ろしさを気付かせてくれた。アベドさんは多くの報道を引き寄せ、シリアで苦しむ大勢の子どもたちの象徴となった」としています。