29日午後、
東京・
世田谷区の
東急田園都市線のトンネルで、
地面に
設置された
消火設備から
突然、
水が
噴き出し、
田園都市線は
一部の
区間で
1時間半余りにわたって運転を
見合わせました。
29日午後3時すぎ、
東京・
世田谷区にある
東急田園都市線の
桜新町駅で「トンネルの
地面から
水が
噴き出している」と
駅に
停止中の
電車の
運転士から
運輸司令所に
連絡がありました。
東急電鉄によりますと、トンネルで火災が起きた際に消火活動に使う水を運ぶための「連結送水管」と呼ばれる直径10センチの管から突然、水が噴き出し、一時、高さおよそ5メートルの天井まで届く勢いだったということです。
管の一部が壊れたのが原因と見られ、東急電鉄の担当者がおよそ40分後に水を止めましたが、この影響で田園都市線は渋谷と梶が谷の間の上下線で1時間半余りにわたって運転を見合わせ、およそ5万4000人に影響が出たということです。けが人はいなかったということで、東急電鉄は詳しい原因を調べています。
桜新町駅では
桜新町駅は一時、運転再開を待つ多くの利用客で改札やホームが混雑しました。
ホームで運転再開を待っていた10代の女子大学生は「久しぶりに部活が休みだったのできょうは早く自宅に帰ろうと思っていたのにとても残念です」と話していました。
また停止した電車に乗っていた60代の女性は「駅員から『危険だから降りてください』と突然言われてホームに下ろされました。何の説明もなかったのであとから水が吹き出たと聞いて驚きました」と話していました。