急な
大雨の
場合の
注意・
警戒点です。
都市部などでは
道路が
舗装されて
雨水が
しみ込みにくいため、
大雨が
降ると
排水が
追いつかなくなり、
浸水被害が
出ることがあります。
特に、「アンダーパス」などの
低い
土地、それに
地下鉄の
駅や
地下街などは
浸水の
危険が
高く、
大雨の
際には
警戒が
必要です。
専門家によりますと、
東京などの
大都市では、
1時間に
50ミリ程度の
非常に
激しい
雨が
降っても
排水できるように、
下水道などを
整備しているところが
多くなっていますが、それ
以上の
雨が
降ると
排水が
追いつかなくなり、
低い
土地や
地下街などが
浸水する
被害が
出ることがあります。
低地・アンダーパスに注意
このうち、低い土地や狭い道路には水が集まりやすく、川のように急激な流れになることがあり、足元をすくわれて流される危険があります。特に、線路や道路などの下を通る「アンダーパス」では、突然の大雨で冠水し、気付かずに車が入り込み、乗っていた人が死亡する事故もたびたび起きています。車が水につかった場合、浸水の深さが10センチから30センチで、ブレーキ性能が低下するほか、30センチから50センチでエンジンが停止、50センチ以上は車が浮いて閉じ込められ、流される危険があるとされています。夜間や雨風が強まった際など見通しが悪いときには、無理に運転せずに安全な場所に車を止め、雨雲が過ぎ去るのを待つことが必要です。
マンホール転落に注意
排水が追いつかなくなると、下水管に流れ込む雨水の水圧で、マンホールのふたがずれたり、外れたりすることがあるほか、側溝を流れる水が勢いを増します。過去には、冠水した道路でマンホールのふたが外れていることに気付かず、転落して死亡したケースもあります。周囲が冠水している場合は、むやみに移動せず、近くの頑丈な建物の2階以上に避難する「垂直避難」が有効です。ただ、近くに安全な建物がないなど、冠水している場所をどうしても歩いて移動しなければならない場合には、2人以上で行動したり、傘や棒などで足元を確認しながら慎重に進む必要があります。
都市の小河川も警戒を
都市部を流れる川は幅が狭く、川底などがコンクリートに覆われていることが多いため、短時間で急激に水位が上昇します。平成20年7月には、神戸市内を流れる都賀川で、川の水位が10分間におよそ1メートル30センチ急激に上昇し、遊びに来ていた小学生や保育園児など5人が流されて死亡しました。川の周辺で降っていなくても、上流で大雨になった場合には、水位が急に上がる場合があります。小さな川のそばにいる際は最新の気象情報に注意し、発達した雨雲が近づくなど、局地的な大雨が予想される場合には、川から離れることが大切です。また、上流のほうで雷が鳴ったりした場合などにも注意が必要です。