与党側は、各種の世論調査で内閣支持率が下落していることも踏まえ、国家戦略特区の必要性や獣医学部新設を決めた経緯などについて、政府に丁寧な説明を促し、国民の疑問を払拭(ふっしょく)することで事態の収束を図るとともに、安倍政権に対する信頼回復につなげたい考えです。
これに対し、野党側は、国家戦略特区を担当する山本地方創生担当大臣が日本獣医師会に対し、設置場所が決まる前に愛媛県今治市での新設を伝えていたなどとする記録が獣医師会に残っていたことなどを踏まえ、「『加計学園』ありきで手続きが進められ、行政がゆがめられたのではないか」などと、山本大臣らを追及することにしています。
さらに、野党側は、破棄したとされたPKO部隊の日報を陸上自衛隊が保管していた問題をめぐり、稲田防衛大臣が非公表や隠蔽に関わっていたのではないか真相を明らかにするよう迫るとともに、稲田大臣の責任もただすことにしています。