26日夜、
関西空港と
神戸空港を
結ぶ
高速船が
衝突事故を
起こし、
80代の
女性が
意識不明の
重体となるなど
乗員乗客のうち
14人がけがをしました。
神戸空港の
沖にある
誘導灯が
壊れていて、
海上保安部は、
高速船が
誘導灯に
気付かず、
衝突したと
見て、
業務上過失傷害の
疑いで
調べています。
26日午後9時半ごろ、
関西空港から
神戸空港に
向かっていた
高速船、「
ベイ・シャトル」が、
衝突事故を
起こしました。
消防によりますと、この
事故で、
乗員乗客31人のうち
乗客の
80代の
女性が
意識不明の
重体に
50代の
女性が
大けがをするなど
合わせて
14人がけがをしました。
高速船は、事故後、自力で航行して神戸空港に接岸しましたが、左舷の前方が大きく壊れ、船内の一部が浸水していました。
高速船の運航会社によりますと事故の直後、船長は「船がどこにいるのかわからなくなり、何かにぶつかった」と話していたということです。
神戸海上保安部が調べたところ、神戸空港の東の沖600メートルほどの場所にある誘導灯の土台の一部が壊れていて、高速船が衝突したと見られるということです。海上保安部は、神戸空港に到着する直前に誘導灯に気付かないまま衝突した疑いがあると見て、業務上過失傷害の疑いで、事故の詳しい状況を調べています。
運航会社「本当に申し訳ない」
運航会社によりますと、「ベイ・シャトル」は、平成18年7月に就航し、関西空港と神戸空港を30分ほどで結んでいます。現在、1日32便を運航していて、27日も平常通りの運航を予定しているということです。山本朋広社長は「このような事故を起こしてしまい、本当に申し訳なく、けがをされた方の1日も早い回復をお祈りしています。今後、事故の原因を調べるとともに誠意を持って対応したい」と話していました。