東京・
中央区の
築地場外市場で
7棟の
建物が
全焼した
火事で、
火元のラーメン
店のコンロ
付近の
壁は、
火事の
前から
内側が
熱で
劣化して
炭のような
状態になっていたことが
警視庁への
取材でわかりました。
警視庁は、
長年にわたって
調理の
熱が
伝わり、
壁が
燃えやすい
状態になっていたと
見て、
調べています。
3日、
東京・
中央区の
築地場外市場で、
飲食店などが
入った
建物から
火が
出て、
火はおよそ
15時間後に
消し止められましたが、
周辺の
建物なども
含め
合わせて
7棟、およそ
935平方メートルが
全焼しました。
警視庁は建物の1階にあるラーメン店が火元で、ちゅう房のコンロの熱が付近の木製の壁に伝わって出火したと見ていますが、この壁は火事の前から内側が熱で劣化して炭のような状態になっていたことが警視庁への取材でわかりました。
警視庁によりますと、この店では、3日は営業を終えたあと、従業員がコンロを使って仕込みの作業を行い、火を消して店を出たということです。警視庁は長年にわたって調理の熱が伝わり、壁が燃えやすい状態になっていたと見て調べています。
一方、東京消防庁によりますと、今回のように、壁の内側にある木材などの燃えやすい素材に熱が伝わって火が出ることを「伝導過熱」といい、去年、都内で起きた「伝導過熱」が原因の火事は21件で、このうち、13件が飲食店だったということです。
東京消防庁は、飲食店には火力の強い調理器具が多く設置されているため、壁の構造によっては熱がこもって火が出るおそれがあるとして、調理器具を壁から一定程度離したり、日頃から壁や器具の状態をこまめに点検したりするよう注意を呼びかけています。