おととし、
万引きに
関わった
疑いをかけられた
東京の
男子中学生2人が、
警視庁の
取調官から「
否認すればろう
屋に
入れるぞ」などと
自白を
強要されていたことがわかりました。
その後、
2人が
関わっていた
事実は
確認されず、
東京弁護士会は、
重大な
人権侵害だとして
高井戸警察署に
警告を
行いました。
東京弁護士会によりますと、おととし
12月、
東京の
当時中学3年生の
男子生徒2人が、
別の
少年の
供述をもとに
万引きに
関わったとして
高井戸警察署で
任意の
取り調べを
受けました。
2人は関わったことを否定しましたが、50代と40代の取調官から、「否認すればろう屋に入れるぞ」、「お前の人生終わりだ。高校行けないから」などと激しい口調で自白を強要され、2時間にわたって調べられた末、関わったことを認めたということです。
しかし、警視庁によりますと、その後の調べで2人が関わったことは確認できなかったということです。
東京弁護士会は、重大な人権侵害だとして、10日、高井戸警察署に警告を行いました。東京弁護士会の磯谷文明副会長は「少年を乱暴な口調で萎縮させ供述を迫っている。二度とこうした行為を行わないよう警告した」と話しています。
警視庁は2人の両親に謝罪したということで、「不適切な言動があったのは事実で、真摯(しんし)に受け止め、指導を徹底し、再発防止に努める」とコメントしています。