業績の
低迷が
続くデパート
最大手「
三越伊勢丹ホールディングス」は、人件費の
削減に
向けて
40代から
50代の
管理職を
中心に
早期の
退職を
促すため、
退職金を
大幅に
積み
増すなど、
来月にも
早期退職制度を
見直す
方針を
固めました。
関係者によりますと
三越伊勢丹ホールディングスは、
業績の
立て直しに
向けて
人件費の
削減を
図るため、
早期退職制度を
見直す
方針を
固めました。
新たな制度では、部長級での早期退職の対象年齢を従来の50歳から48歳に引き下げ、48歳から50歳では退職金の加算額を5000万円とするほか、40代後半から50代前半の課長級などでは退職金の加算額を最大で2倍に増やすなど管理職を中心に退職金を大幅に積み増す仕組みになっています。
業界最大手の三越伊勢丹は、ファッション性の高さと高級路線などで一時は業績も好調でしたが、ネット通販との競争激化や地方店舗の不振などを背景に業績が低迷していて、早期退職制度の見直しは9年前の経営統合以来初めてとなります。
今回の見直しによって、バブル期に大量に採用された40代と50代を中心に早期の退職を促し、人件費の削減につなげたい考えです。
来月にも正式に制度を改める方針で、応募する人数の目標は設けないとしています。三越伊勢丹では、業績の立て直しに向けて千葉県の伊勢丹松戸店の閉鎖を決めるなど不採算の店舗の見直しも進めています。