政府は、
北朝鮮が、29
日朝、
2発の
弾道ミサイルとみられるものを
発射し、
いずれも
日本のEEZ=
排他的経済水域の
外側に
落下したと
推定されると
発表しました。
日本政府の
発表によりますと、
北朝鮮は、29
日午前6時10
分ごろ、
北朝鮮の
東岸から、
2発の
弾道ミサイルとみられるものを
北東の
方向に
発射し、
最大で、
およそ250
キロ程度飛しょうして、
6時13
分ごろ、
北朝鮮の
東北部の
沿岸付近に
落下したと
推定されるということです。
いずれも
落下したのは、
日本のEEZ=
排他的経済水域の
外側と
推定され
航空機や
船舶への
被害などは
確認されていないとしています。
これを受けて、政府は、総理大臣官邸の危機管理センターに設置している官邸対策室で情報を集約するとともに、緊急参集チームを招集して対応を協議しました。政府は、今回の発射は、日本と地域の平和と安全を脅かすもので、これまでの弾道ミサイルなどのたび重なる発射も含め、国際社会全体にとっての深刻な課題だとしており、引き続き、情報の収集・分析と警戒監視に全力をあげるとしています。
海上保安庁は航行中の船舶に対し、今後の情報に注意するよう呼びかけています。
海上保安庁は航行中の船舶に対し、今後の情報に注意するよう呼びかけています。
安倍首相「不測の事態に備え、万全の態勢を」
安倍総理大臣は29日朝6時15分に、情報収集・分析に全力を挙げ、国民に対して迅速・的確な情報提供を行うこと、航空機、船舶などの安全確認を徹底すること、不測の事態に備え、万全の態勢をとることの3点を指示しました。
河野防衛相「かなり多いペース さらに情報を分析」
河野防衛大臣は、29日朝7時半ごろ、防衛省で記者団に対し、「けさ、北朝鮮が短距離弾道ミサイルとみられるものを発射した。わが国の排他的経済水域の外に落ちたと推定している。それ以上の詳細については、いま分析している」と述べました。
そのうえで、北朝鮮による一連の発射が今月に入って4回目となったことについて、「かなり多いペースで国際社会に挑戦をしている。北朝鮮の国内でコロナウイルスが発生しているという断片的な報道もある。そうしたことが、何らか関係しているのではないかと見ているが、さらに情報を分析していきたい」と述べました。