日本新聞: 高速・大容量５Ｇ医療や介護に活用へ実証実験進む

高速こうそく・大だい容量ようりょう５ごＧぎが医療いりょうや介護かいごに活用かつようへ実証じっしょう実験じっけん進すすむ

Mar 29, 2020 14:03

Furigana

国内こくないでサービスが始はじまった高速こうそく・大だい容量ようりょうの新あたらしい通信つうしん５ごＧぎがを医療いりょうや介護かいごの現場げんばで活用かつようしようという実証じっしょう実験じっけんが進すすめられています。５ごＧぎがの電波でんぱの活用かつようには産業さんぎょう界かいも期待きたいを寄よせていて、このうち損害そんがい保険ほけん大手おおてＳＯＭＰＯホールディングスは、運営うんえいする介護かいご施設しせつで、手間てまのかかる食事しょくじの管理かんりに使つかおうとしています。

高齢こうれい者しゃが食堂しょくどうに移動いどうする際さいにカメラで顔かお認証にんしょうし、一人ひとりひとりの健康けんこう状態じょうたいにあった食事しょくじの内容ないようを瞬時しゅんじに調理ちょうり室しつに送おくったり、食事しょくじの前後ぜんごの写真しゃしんを撮影さつえいして食たべた量りょうを自動じどうで記録きろくしたりするシステムを作つくりたい考かんがえです。

高速こうそくで遅延ちえんがほとんどない５ごＧぎがの活用かつようで顔かお認証にんしょうの精度せいどなどを高たかめられるということで、会社かいしゃが運営うんえいする研究所けんきゅうじょの片岡かたおか眞一郎しんいちろう所長しょちょうは「介護かいご現場げんばでは人手ひとで不足ふそくを先端せんたん技術ぎじゅつで解決かいけつすることが不可欠ふかけつで、車くるまいすの自動じどう運転うんてんなども検討けんとうしたい」と話はなしています。

東京とうきょう女子じょし医科いか大学だいがくは、５ごＧぎがの通信つうしん機能きのうを備そなえたトラックの中なかで、遠隔えんかく地ちにいる医師いしの診断しんだんや手術しゅじゅつのサポートが受うけられる環境かんきょうを整備せいびしようとしています。

専門医せんもんいがいなくても内うち視し鏡きょうの画像がぞうを送おくって正確せいかくな診断しんだんを受うけられるようなシステムの構築こうちくを目指めざしていて、東京とうきょう女子じょし医科いか大学だいがくの村むら垣かき善浩よしひろ教授きょうじゅは「新型しんがたコロナウイルスの影響えいきょうもあって、遠隔えんかくで人ひとと接せっするということが医療いりょう業界ぎょうかいでも加速かそくしていくだろう。５ごＧぎがを使つかって多おおくのことにチャレンジしていきたい」と話はなしています。