広島県坂町は、
介護が
必要な
高齢者に、ショートステイが
できる施設に
避難してもらっていますが、
ほとんどの
施設で
定員を
上回り、
今後の
受け入れが
難しくなってきています。
町は
町外の
施設の
紹介なども
検討することにしています。
豪雨で
被害を
受けた
広島県坂町は、
介護が
必要で
避難所で
生活できない
高齢者などに、ショートステイが
できる町内3つの
介護施設に
避難してもらっています。
しかし、以前からの利用者も含め、17日の時点で、3つの施設のショートステイの定員71人に対し、利用は79人に上っています。
2つの施設ではすでに定員を上回り、ほかの1つの施設も定員に達していて、新たな受け入れが難しくなっているということです。
坂町小屋浦にある特別養護老人ホーム「たかね荘こやうら」は、10人の定員に対し、現在17人を受け入れています。
施設では、1人部屋を2人で使ってもらったり、応援の職員を派遣してもらったりして対応しているということです。
施設の遠藤和博主任生活相談員は「マンパワーなどを考えても受け入れは難しくなってきている。被災した多くの市町が抱える課題で、広域の対応が必要だと思う」と話していました。
町は今後、利用者や家族の希望を聞き、町外の施設の紹介なども検討することにしています。
要介護高齢者への対応
介護が必要な高齢者などへの対応について、厚生労働省は、今月7日付けで、各府県に事務連絡を出しています。
それによりますと、豪雨の影響で災害救助法の適用を受けた地域では、介護サービスの事業者が、ショートステイなどの利用者を定員を超えて受け入れることを認めるとともに、正規の介護報酬を請求できるとしています。
また、それぞれの自治体に、地域包括支援センターや民生委員、ボランティアなどと協力して介護が必要な高齢者の状況や実態の把握に努めることや、介護サービスが円滑に提供できるよう、柔軟な対応を求めています。