日本新聞: 京都府緊急事態宣言の発出要請を決定

京都きょうと府ふ緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんの発出はっしゅつ要請ようせいを決定けってい

Apr 21, 2021 19:04

Furigana

京都きょうと府ふは、新型しんがたコロナウイルスの対策たいさく本部ほんぶ会議かいぎを開ひらき、府内ふないでの感染かんせん拡大かくだいに歯止はどめがかかっていないとして、国くにに対にたいし、緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんの発出はっしゅつを要請ようせいすることを決定けっていしました。

京都きょうと府ふでは、今月こんげつ12日にちから「まん延まんえん防止ぼうし等とう重点じゅうてん措置そち」が適用てきようされ、飲食いんしょく店てんなどへの営業えいぎょう時間じかんの短縮たんしゅく要請ようせいが実施じっしされていますが、直近ちょっきん1週間しゅうかんの感染かんせん者しゃ数すうは平均へいきんで100人にんを超こえ、感染かんせん拡大かくだいに歯止はどめがかかっていません。

このため、京都きょうと府ふは、21日にち夕方ゆうがた、対策たいさく本部ほんぶ会議かいぎを開ひらき、担当たんとう者しゃが、変異へんいウイルスの検出けんしゅつ率りつが今月こんげつ18日にちまでの1週間しゅうかんでおよそ5割わりを占しめ、入院にゅういん患者かんじゃ向むけの病床びょうしょうの使用しよう率りつも直近ちょっきんで50％を超こえていると報告ほうこくしました。

また、専門せんもん家かを代表だいひょうして府ふ医師いし会かいの松井まつい道みち宣せん会長かいちょうが「いまの感染かんせんのスピードから考かんがえると、数すう週間しゅうかん後ごには重症じゅうしょう患者かんじゃ向むけの病床びょうしょうのひっ迫ひっぱくが予想よそうされる」と指摘してきしました。

そして、西脇にしわき知事ちじが「医療いりょう体制たいせいを守まもるために人ひとの流ながれを抑おさえる強つよい対策たいさくが必要ひつようだ」と述のべ、国くにに対にたいし、緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんの発出はっしゅつを要請ようせいすることを決定けっていしました。

西脇にしわき知事ちじ「大阪おおさか・兵庫ひょうごと歩調ほちょうあわせて要請ようせいすべき」

西脇にしわき知事ちじは、対策たいさく本部ほんぶ会議かいぎのあと記者きしゃ会見かいけんし、緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんの発出はっしゅつの要請ようせいを決きめたことについて「『まん延まんえん防止ぼうし等とう重点じゅうてん措置そち』の措置そちを始はじめて10日間にちかんがたち、飲食いんしょくを起因きいんとした感染かんせんは減へったが、全体ぜんたいとしては増ふえている。関西かんさいでも感染かんせんが拡大かくだいしており、大型おおがた連休れんきゅうの人ひとを流ながれを止とめるため、大阪おおさか・兵庫ひょうごと歩調ほちょうをあわせて要請ようせいすべきと考かんがえた」と述のべました。

また、宣言せんげんの期間きかんについては「これから決きまっていくことだが、大型おおがた連休れんきゅうを越こえたところまでは行おこなう必要ひつようがあると思おもう」と述のべました。

さらに西脇にしわき知事ちじは、宣言せんげんに伴ともなう措置そちについて「今後こんご、国くにの措置そちの枠組わくぐみの中なかで決きまっていくが、現在げんざい、営業えいぎょう時間じかんの短縮たんしゅく要請ようせいをしている飲食いんしょく店てんについては、さらなる短縮たんしゅくなどをお願おねがいすることになる」と述のべました。