アメリカの
先月の
卸売物価指数は
前の
月と
比べて
0.9%の
上昇と
市場予想を
大きく
上回りました。ニューヨーク
外国為替市場ではアメリカで
来月、
大幅な
利下げを
行うことは
難しく
なるのではないかとの
見方から
1ドル=
147円台後半まで
円安ドル
高が
進みました。
アメリカの労働省が14日に発表した先月の卸売物価指数は前の月と比べて0.9%の上昇となりました。
およそ3年ぶりの伸び率で、市場予想の0.2%の上昇を大きく上回りました。
野菜や牛肉といった食料品やテレビなどの家電製品、それにサービスの価格が上昇したことが主な要因です。
アメリカではトランプ政権の関税措置の影響でインフレとなることへの懸念も根強い中、14日のニューヨーク外国為替市場では、FRB=連邦準備制度理事会が来月、大幅な利下げを行うことは難しくなるのではないかとの見方から円を売ってドルを買う動きが強まりました。
統計の発表前、円相場は1ドル=146円台半ばで取引きされていましたが、発表後は一時、1ドル=147円台後半まで値下がりし、1円あまり円安ドル高が進みました。
NYダウは小幅値下がり S&P500は最高値更新
14日のニューヨーク株式市場では、アメリカの卸売物価指数の伸びが市場予想を上回ったことからFRB=連邦準備制度理事会が大幅な利下げを行うとの観測が後退し、ダウ平均株価の終値は小幅に値下がりして、前日と比べて11ドル1セント安い、4万4911ドル26セントでした。
一方、大手ITなどには買い注文も出て、主要な500社の株価で算出するS&P500の株価指数は小幅に上昇し、最高値を更新しました。