来月らいげつ霞関かすみがせきじょせんど再生さいせい利用りよう政府せいふがロードマップ正式せいしき決定けってい

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N1 Aug 26, 2025 17:08 77
Furigana Bản dịch
Báo tiếng Nhật
東京とうきょう電力でんりょく福島ふくしまだいいち原子力げんしりょく発電はつでんしょ事故じこじょせんのぞかれたつち再生さいせい利用りよう福島ふくしまけんがいでの最終さいしゅう処分しょぶんについて、政府せいふ26にじゅうろくにち今後こんご5ごねん程度ていどむロードマップを正式せいしき決定けっていしました。

原発げんぱつ事故じこのあと、福島ふくしま県内けんないじょせんによってのぞかれた大量たいりょうつちなどは、県内けんない中間ちゅうかん貯蔵ちょぞう施設しせつ保管ほかされ、2045年にせんよんじゅうごねんまでに福島ふくしまけんがい最終さいしゅう処分しょぶんすることが法律ほうりつさだめられています。
政府せいふは、この最終さいしゅう処分しょぶんりょうらすため、放射ほうしゃせい物質ぶっしつ濃度のうどひくつちについては全国ぜんこく公共こうきょう工事こうじつちなどで再生さいせい利用りようする方針ほうしんで、7しちがつには福島ふくしまけんでの実証じっしょう事業じぎょうのぞいて全国ぜんこくはじめて総理そうり大臣だいじん官邸かんてい敷地しきちない再生さいせい利用りようしました。

政府せいふ26日にじゅうろくにち会議かいぎ今後こんご5年ごねん程度ていどむロードマップをしめし、再生さいせい利用りようについては、9月くがつからかすみせき中央ちゅうおう省庁しょうちょう花壇かだんなどではじめたうえで、地方ちほう出先でさき機関きかんなどでも検討けんとうするとしています。
また最終さいしゅう処分しょぶんについては、2030年にせんさんじゅうねんごろにけんがい候補こうほ選定せんてい調査ちょうさはじめるとし、ことしあきごろにはあらたな有識者ゆうしきしゃ会議かいぎ設置せっちすることがまれました。
はやし官房かんぼう長官ちょうかんは、「福島ふくしま復興ふっこうけて中間ちゅうかん貯蔵ちょぞう施設しせつ保管ほかんされている除去じょきょ土壌どじょう指定してい廃棄はいきぶつについて、30年さんじゅうねん以内いないけんがいでの最終さいしゅう処分しょぶん実現じつげんするよう政府せいふ一丸いちがんとなって着実ちゃくじつみを前進ぜんしんさせていくことが必要ひつようだ」とべました。

そのうえで、「復興ふっこう再生さいせい利用りようなどの推進すいしんにあたっては、その必要ひつようせい安全あんぜんせいなどにたいする国民こくみん幅広はばひろ理解りかい醸成じょうせい重要じゅうようだ。ポスターやSNSなどをつうじた情報じょうほう発信はっしんだけでなく、かすみせき中央ちゅうおう官庁かんちょうなどを理解りかい醸成じょうせい積極せっきょくてき活用かつようするようお願おねがいしたい」とべました。
浅尾あさお環境かんきょう大臣だいじん会見かいけんで、「再生さいせい利用りようにおける政府せいふ率先そっせんした先行せんこう事例じれい創出そうしゅつけんがい最終さいしゅう処分しょぶん検討けんとうおよび国民こくみんへの理解りかい醸成じょうせいなどのみを着実ちゃくじつ実行じっこうし、2045年にせんよんじゅうごねん3月さんがつまでのけんがい最終さいしゅう処分しょぶん実現じつげんけてつづ政府せいふ一丸いちがんとなって全力ぜんりょくんでいく」とべました。
知事ちじ前進ぜんしん実現じつげん見通みとお実感じっかんできず”
あらたなロードマップが正式せいしき決定けっていされたことについて、福島ふくしまけん内堀うちぼり知事ちじコメントしました。
再生さいせい利用りよう事例じれい創出そうしゅつあらたな有識者ゆうしきしゃ会議かいぎ設置せっちなど政府せいふ率先そっせんしておこなみがまとめられたほか、けんがい最終さいしゅう処分しょぶんじょう候補こうほ選定せんていとうおこな時期じき明記めいきされたことは、一定いってい前進ぜんしんめている。一方いっぽうで、選定せんてい具体ぐたいてきなプロセスやスケジュール明確めいかくしめされておらず、依然いぜんとして、県民けんみんのみなさんが実現じつげん見通みとおしを実感じっかんできない状況じょうきょうあるつづくにたいし、けんがい最終さいしゅう処分しょぶんけた2045年にせんよんじゅうごねん3月さんがつまでの具体ぐたいてき工程こうていすみやかに明示めいじ最後さいごまで責任せきにんって対応たいおうしていただくようもとめていく」
中間ちゅうかん貯蔵ちょぞう施設しせつ立地りっち自治体じちたい
中間ちゅうかん貯蔵ちょぞう施設しせつ立地りっちする双葉ふたばまち大熊おおくままち町長ちょうちょうも、それぞれコメントを発表はっぴょうしました。
双葉ふたばまち 伊澤いさわ史朗しろう町長ちょうちょう
「ロードマップの策定さくてい一定いってい前進ぜんしんめている。一方いっぽうで、最終さいしゅう処分しょぶん選定せんてい用地ようち取得しゅとく建設けんせつ運搬うんぱんなどについて具体ぐたいてき時間じかんじくしめされておらず、期限きげんまでのけんがい最終さいしゅう処分しょぶん本当ほんとう実現じつげんするのか危機ききかんぬぐえない。今後こんごぜん国民こくみんてき理解りかい醸成じょうせいなどを進展しんてんさせることや今後こんご20年間にじゅっねんかん具体ぐたいてき道筋みちすじ早期そうきしめすようもとめていきたい」
大熊おおくままち 吉田よしだあつし町長ちょうちょう
最終さいしゅう処分しょぶんじょう仕様しよう具体ぐたい候補こうほ選定せんてい実施じっしといった目標もくひょうしめされたことは評価ひょうかでき、進捗しんちょく注視ちゅうししたい。一方いっぽうで、期限きげんまでのけんがい最終さいしゅう処分しょぶん実現じつげんのこされた時間じかんおおくなく、今回こんかい策定さくていきっかけ政府せいふない議論ぎろんすすみ、より具体ぐたいてきにスピードかんって事業じぎょうすすめられることをつよ要望ようぼうする」
大熊おおくままち地権ちけんしゃ責任せきにんかんもってすすめて”
福島ふくしまけん大熊おおくままち土屋つちや繁男しげおさん(76ななじゅうろく)は、原発げんぱつ事故じこのあと、30年さんじゅうねんちからした自宅じたくがあった土地とち中間ちゅうかん貯蔵ちょぞう施設しせつ用地ようちとして提供ていきょうしました。

家族かぞくとともに避難ひなんさきらしていましたが、ふるさとにもどりたいと、大熊おおくままち避難ひなん指示しじ解除かいじょされた地域ちいき自宅じたくてて、ことし6月ろくがつからまちらしています。
土屋つちやさんは、あらたなロードマップが正式せいしき決定けっていされたことについて、「福島ふくしま県内けんないじょせんつち本当ほんとうけんがい処分しょぶんできるのか不安ふあんもあるなかで、える指標しひょうしめされたのは前進ぜんしんだとかんじる」とはなしました。

そのうえで、けんがいへの最終さいしゅう処分しょぶんけて、「実現じつげんには、日本にっぽん全体ぜんたい問題もんだいってもらう必要ひつようがありそのためにも東京とうきょう官公庁かんこうちょうなどで再生さいせい利用りようすすむのはいいことだとおもう。けんがい最終さいしゅう処分しょぶんする』という約束やくそくしんじて先祖せんぞ代々だいだい土地とち手放てばな決断けつだんをしたひとおおいので政府せいふにはそのおもいをむだにしないよう責任せきにんかんってすすめてほしい」とはなしていました。
専門せんもん全国ぜんこくてき理解りかいわか世代せだい理解りかい重要じゅうよう
福島ふくしま復興ふっこうくわしい東京とうきょう大学だいがく大学院だいがくいんひらぬまひろしじゅん教授きょうじゅ今回こんかい正式せいしき決定けっていされたロードマップについてくわしくきました。
Q.今回こんかい正式せいしき決定けっていされたロードマップについて、どうめましたか?
A.ある程度ていど変化へんかすすんだてん見受みうけられるが、本来ほんらいであればもっとはや具体ぐたいてき道筋みちすじしめされ、最終さいしゅう処分しょぶんまでの道筋みちすじかるのではないかと期待きたいっていたひとおおかったとおもう。

Q.ロードマップでは、ことし9月くがつからまず東京とうきょうかすみせき中央ちゅうおう省庁しょうちょう再生さいせい利用りようはじまり、さらに地方ちほうにある出先でさき機関きかんなどでも再生さいせい利用りよう検討けんとうすること、そして公共こうきょう事業じぎょう民間みんかん工事こうじ土地とち造成ぞうせいつちてなどに利用りようして先行せんこう事例じれい創出そうしゅつすることがしめされました。その意味いみは?
A.まず政治せいじがわから前面ぜんめんって実行じっこうしていくことの意味いみ非常ひじょうおおきいが、そのときだけニュースになってわるのでは意味いみがない。こうしたアクションをつぎにどうつなげていくのかが大事だいじで、いろんなアイデアしながら、この問題もんだい認知にんち底上そこあげをしていくべきだ。また、これまで官邸かんてい環境省かんきょうしょうなど一部いちぶ問題もんだいとなっていたかんじがあったが、さまざまな省庁しょうちょう地域ちいきえて、全国ぜんこくでこの問題もんだいかんがえていくことが、再生さいせい利用りよう最終さいしゅう処分しょぶんすすめるうえでだい前提ぜんていなる福島ふくしまけんがいでの最終さいしゅう処分しょぶんかかげているなかで、ようやくこうした具体ぐたいてきなアプローチがてきたとおもっている。

Q.2030年にせんさんじゅうねんごろに最終さいしゅう処分しょぶん候補こうほ選定せんてい調査ちょうさはじめる方針ほうしんしめされたが、それにけて必要ひつようなことは?
A.最終さいしゅう処分しょぶん選定せんていきわめて合意ごうい形成けいせいむずかしく、政治せいじてきにも簡単かんたんではない。いま段階だんかいから認知にんちげ、最終さいしゅう処分しょぶんれてくれる地域ちいきと、なんらかのとしどころをいだす努力どりょく具体ぐたいさくしめすことができるかがもとめられる。最終さいしゅう処分しょぶんすすめるために必要ひつよう再生さいせい利用りようについては、科学かがくてきにどうなのか、あるいは政治せいじてきなプロセスを過去かこ失敗しっぱいふくめてかさねられてきた議論ぎろん透明とうめいせいたかかりやすくしめすことが重要じゅうようだ。とく再生さいせい利用りようについては、デマなどがSNSでながれやすくなっているので、間違まちがった情報じょうほう否定ひていすることも重要じゅうようだ。

Q.今回こんかいのロードマップでは、「再生さいせい利用りよう」「けんがい最終さいしゅう処分しょぶん」への道筋みちすじとともに「理解りかい醸成じょうせい」の具体ぐたいさくまれました。理解りかい醸成じょうせいけて、かすみせき中央ちゅうおう省庁しょうちょう花壇かだんなどでの再生さいせい利用りよう事例じれいについて、さまざまなイベントの機会きかいとらえて発信はっしん強化きょうかするとしているが、今後こんご くににさらにもとめられる対策たいさくは?
A.そもそも、除去じょきょ土壌どじょう福島ふくしまけんがいでの最終さいしゅう処分しょぶんについて、社会しゃかいてきられていないことが根本こんぽん問題もんだいで、とく震災しんさい記憶きおくがないわか世代せだいつたわっていないという課題かだいがある。2045年にせんよんじゅうごねんまでに福島ふくしまけんがいでの最終さいしゅう処分しょぶん実現じつげんするためには、全国ぜんこくてき理解りかいわか世代せだい理解りかい重要じゅうようであり、いまから2030年にせんさんじゅうねんまでに理解りかい底上そこあげをはかり、合意ごうい形成けいせいをどうすすめるのか、具体ぐたいてきにつめていく必要ひつようがある。現在げんざい中間ちゅうかん貯蔵ちょぞう施設しせつがある福島ふくしまけん現場げんばには、もともとは2000人にせんにん生活せいかつがあり、その場所ばしょについてことばであらわせないほどのおもいをっている。この問題もんだい解決かいけつしないと、被災ひさい大変たいへんおもいをした現地げんち大熊おおくままち双葉ふたばまち負担ふたんつづけるということになる。問題もんだい解決かいけつされず14年じゅうよねんまえから現在げんざいつづいていることをおおくのひと共有きょうゆうすることからはじめてほしい。







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