日本新聞: 静岡伊東田久保市長への不信任決議案を全会一致で可決

学歴がくれき詐称さしょうの疑うたがいが指摘してきされている静岡しずおか県けん伊東いとう市しの田久保たくぼ真紀まき市長しちょうに対たいする不信任ふしんにん決議けつぎ案あんが1日ついたち開ひらかれた定例ていれい市議会しぎかいに提出ていしゅつされ、全会ぜんかい一致いっちで可決かけつされました。

市長しちょうは、議会ぎかいを解散かいさんするか、辞職じしょく・失職しっしょくするかの判断はんだんを迫せまられることになり、今後こんごの対応たいおうが焦点しょうてんとなります。

伊東いとう市しでは、田久保たくぼ市長しちょうの学歴がくれき詐称さしょうの疑うたがいについて市議会しぎかいの百ひゃく条じょう委員いいん会かいの調査ちょうさが行おこなわれるなど市政しせいの停滞ていたいや混乱こんらんが続つづいていて、補正ほせい予算よさん案あんの編成へんせいに遅おくれが出でるなど市民しみん生活せいかつへの影響えいきょうも懸念けねんされています。

こうした中なか、市長しちょうに対たいする不信任ふしんにん決議けつぎ案あんが、1日ついたち開ひらかれた定例ていれい市議会しぎかいに提出ていしゅつされました。

そして採決さいけつが行おこなわれた結果けっか、不信任ふしんにん決議けつぎ案あんは出席しゅっせきした議員ぎいん19人じゅうきゅうにんが賛成さんせいし、全会ぜんかい一致いっちで可決かけつされました。

市長しちょうは市議会しぎかいに出席しゅっせきし、メモを取とるなどして議論ぎろんを見守みまもっていました。

これを受うけて、市長しちょうは、地方ちほう自治じち法ほうの規定きていに基もとづき、10日とおか以内いないに議会ぎかいを解散かいさんするか、辞職じしょく・失職しっしょくするかの判断はんだんを迫せまられることになります。

また、きょうの市議会しぎかいでは、ことし7月しちがつの証人しょうにん尋問じんもんへの出頭しゅっとうや「卒業そつぎょう証書しょうしょ」とされる書類しょるいの提出ていしゅつを市長しちょうが拒否きょひしたなどとして地方ちほう自治じち法ほう違反いはんの疑うたがいで刑事けいじ告発こくはつすることについても採決さいけつが行おこなわれ、全会ぜんかい一致いっちで可決かけつされました。

その後ご、市長しちょうに対たいする告発こくはつ状じょうを警察けいさつに提出ていしゅつしたということです。
田久保たくぼ市長しちょう「内容ないようを持もち帰かえり中身なかみを検討けんとうしたい」
田久保たくぼ市長しちょうは不信任ふしんにん決議けつぎ案あんが可決かけつされたことについて報道ほうどう各社かくしゃの取材しゅざいに対たいし「市民しみんの皆様みなさまには、大変たいへんなご心配しんぱいとご迷惑めいわくをおかけしていることを改あらためまして、この場ばをお借かりして謝罪しゃざいしたいと思おもいます。議会ぎかいの決定けっていについては受うけ止とめさせていただき、そちらについて検討けんとうをしてまいります。一度いちどこの内容ないようを持もち帰かえりまして中身なかみの方ほうを検討けんとうさせていただきたい」と述のべました。
今後こんごの手続てつづき市長しちょうは辞職じしょくか議会ぎかい解散かいさんへ
不信任ふしんにん決議けつぎ案あんが可決かけつされたことを受うけ、市長しちょうは10日とおか以内いないに辞職じしょくか失職しっしょく、または議会ぎかいを解散かいさんするかの選択せんたくを迫せまられます。

辞職じしょく、失職しっしょくの場合ばあいは50日ごじゅうにち以内いないに市長しちょう選挙せんきょが行おこなわれます。

また、議会ぎかいが解散かいさんされた場合ばあいは、40日よんじゅうにち以内いないに市議会しぎかい議員ぎいん選挙せんきょが行おこなわれます。

市議会しぎかい議員ぎいん選挙せんきょで新あらたに当選とうせんした議員ぎいんが、再ふたたび不信任ふしんにん決議けつぎ案あんを出だす可能かのう性せいがあります。

地方ちほう自治じち法ほうには、解散かいさん後ご、初はじめての議会ぎかいで3分さんぶんの2以上にいじょうの議員ぎいんが出席しゅっせきし、過半数かはんすうの議員ぎいんが賛成さんせいして再ふたたび不信任ふしんにん決議けつぎ案あんが可決かけつされた場合ばあいは、市長しちょうが失職しっしょくするという規定きていがあります。

市長しちょうが失職しっしょくしてから50日ごじゅうにち以内いないに市長しちょう選挙せんきょが行おこなわれます。

静岡しずおか伊東いとう田久保たくぼ市長しちょうへの不信任ふしんにん決議けつぎ案あんを全会ぜんかい一致いっちで可決かけつ

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