クマ被害ひがい市町村しちょうそん判断はんだん特例とくれいてき市街しがいなどでの猟銃りょうじゅう使用しよう可能かのう








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N2 Sep 1, 2025 12:09 295
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くま市街しがいへの出没しゅつぼつひとへの被害ひがい相次あいつなかひと生活せいかつけんくまなど出没しゅつぼつしたさい市町村しちょうそん判断はんだん特例とくれいてき市街しがいなどでの猟銃りょうじゅう使用しよう可能かのうなる改正かいせいほう1ついたち施行しこうされました。

1日ついたち施行しこうされた改正かいせい鳥獣ちょうじゅう保護ほご管理かんりほうでは、
くまなどがひと生活せいかつけん侵入しんにゅうしているか、侵入しんにゅうそれおおきい場合ばあいで、
緊急きんきゅうせいがあり、
迅速じんそく捕獲ほかできる手段しゅだんがほかになく、
ひと弾丸だんがん到達とうたつするおそれがないという、4つよっつ条件じょうけんをすべてたした場合ばあい猟銃りょうじゅう使用しよう可能かのうになる「緊急きんきゅう銃猟じゅうりょう」という制度せいど創設そうせつされました。

法律ほうりつ改正かいせいまえは、住宅じゅうたく密集みっしゅうしている地域ちいきなどでは猟銃りょうじゅう使用しようすることは禁止きんしされ、ひと危険きけんしょうじるといった緊急きんきゅうのみ、「警察官けいさつかん職務しょくむ執行しっこうほう」にもとづいた警察官けいさつかんめいれいなどで猟銃りょうじゅう使用しようされていました。

しかしひと生活せいかつけんでのくま出没しゅつぼつえるなか、より予防よぼうてきかつ迅速じんそく対応たいおうもとめられることから、法律ほうりつ改正かいせいされ、市町村しちょうそん判断はんだんおこなうことになりました。

市町村しちょうそん猟銃りょうじゅう使用しようをハンターに委託いたくでき、猟銃りょうじゅう使用しようするまえには、周辺しゅうへん住民じゅうみん通行つうこう制限せいげん避難ひなん指示しじなどをおこなって安全あんぜん確保かくほすることがもとめられます。

またコンクリートなどにたって弾丸だんがんかえるおそれがないかや、弾丸だんがん後方こうほうなどにんでいくことをける「バックストップ」が確保かくほされているかなどを確認かくにんする必要ひつようがあります。

それでも物的ぶってき損害そんがい人身じんしん事故じこしょうじた場合ばあいはハンターではなく、市町村しちょうそん損失そんしつ補償ほしょう賠償ばいしょうするとしています。

環境省かんきょうしょうは、ことし7しちがつにガイドラインを公表こうひょうし、市町村しちょうそんたいし、マニュアルの作成さくせい訓練くんれん実施じっし、それに損害そんがい場合ばあいそなえた保険ほけん加入かにゅう推奨すいしょうしています。
はやし官房かんぼう長官ちょうかんくまへの迅速じんそく対応たいおう可能かのうに」
はやし官房かんぼう長官ちょうかん午前ごぜん記者きしゃ会見かいけんで「改正かいせいほうにより、くまどの出没しゅつぼつたいし、安全あんぜんかつ迅速じんそく対応たいおうすることが可能かのうとなり、国民こくみん安全あんぜん確保かくほするものと承知しょうちしている。銃猟じゅうりょう安全あんぜんかつ円滑えんかつ実施じっしするための規定きてい整備せいびされており、円滑えんかつ運用うんようつとめていく」とべました。

そのうえで「改正かいせいほうについて理解りかいをいただき、地域ちいきでのくま出没しゅつぼつかんする自治体じちたいからの情報じょうほう注意ちゅういをするなど、引き続ひきつづ十分じゅうぶん警戒けいかいお願おねがいしたい」とべました。
くま市街しがい駆除くじょしん制度せいど くわしく【Q&A】
Q.改正かいせいほう施行しこう背景はいけいは?
A.きんねん、ヒグマやツキノワグマ、イノシシのひと生活せいかつけんへの侵入しんにゅう相次あいついでいて、人身じんしん被害ひがいおお発生はっせいしていることが背景はいけいにあります。
とりわけ、れいわ5年度ごねんどには、くまによる人身じんしん被害ひがい件数けんすう過去かこ最多さいたとなり、早急そうきゅう対策たいさく強化きょうかもとめられていました。

Q.今年度こんねんどくま被害ひがいは?
A.環境省かんきょうしょうのまとめではことし4月しがつから7月しちがつまつまでにくまおそわれてけがをするなどの被害ひがいにあったひと長野ながのけん13人じゅうさんにん岩手いわてけん12人じゅうににん秋田あきたけん福島ふくしまけん新潟にいがたけんそれぞれ4人よにんなどのわせて55人ごじゅうごにんとなっています。
このうち、北海道ほっかいどう岩手いわてけん長野ながのけんでそれぞれ1人ひとり合計ごうけい3人さんにん死亡しぼうしました。
過去かこおな時期じきくらべると、年間ねんかんつうじて過去かこ最多さいた被害ひがいしゃすうとなった2023年度にせんにじゅうさんねんど56人ごじゅうろくにんで、今年度こんねんどほぼおな水準すいじゅんとなっています。
また、学校がっこうやその周辺しゅうへんでもくま出没しゅつぼつ相次あいついでいて、いのちまもるための対策たいさく引き続ひきつづもとめられています。

Q.改正かいせいほう施行しこうによりどのような場面ばめん猟銃りょうじゅう使用しようされるようになる?
A.場所ばしょとしてはおもに、くまなどが建物たてもの侵入しんにゅうしている場合ばあいや、農地のうち河川敷かせんしき想定そうていされています。
猟銃りょうじゅう使用しようたっては、ひと弾丸だんがん到達とうたつするおそれがなく安全あんぜんせい確保かくほされていることなど4つよっつ条件じょうけんをすべてたす必要ひつようがあり、どんなケースでも猟銃りょうじゅう使用しようできるわけではありません。
猟銃りょうじゅう使用しよう判断はんだん市町村しちょうそんおこない、実際じっさい発砲はっぽうは、ハンターに委託いたくでき、市町村しちょうそん事前じぜん避難ひなん誘導ゆうどう通行つうこう制限せいげんなどをおこないます。

Q.ハンターにもとめられる要件ようけんは?
A.要件ようけん免許めんきょち、1年いちねん2回にかい以上いじょうじゅうもちいたりょうまたは射撃しゃげき練習れんしゅうをしていること、過去かこ3年さんねん以内いない市街しがいなどで使用しようするじゅうおな種類しゅるいじゅう使用しようして、くまやイノシシ、ホンジカの捕獲ほかくおこなった経験けいけんなどがあるひとです。
ハンターをめぐっては、全国ぜんこくてきかず減少げんしょうしているという課題かだいがあります。
環境省かんきょうしょうによりますと、ライフルじゅう散弾さんだんじゅう使用しようするために必要ひつような「だいいちしゅ銃猟じゅうりょう」の免許めんきょ取得しゅとくしているひとかずは、1985年度せんきゅうひゃくはちじゅうごねんど29にじゅうきゅうまん7000人ななせんななひゃくにんでしたが、2020年度にせんにじゅうねんどには9万きゅうまんにんっているということです。

Q.自治体じちたい改正かいせいほう施行しこうけてどんな準備じゅんびすすめているの?
A.一部いちぶ自治体じちたいでは市街しがいくま出没しゅつぼつしたという想定そうていでの訓練くんれんおこなっています。たとえば、新潟にいがたけん新発田しばたでは、8月はちがつ25日にじゅうごにちに、職員しょくいんのほか警察けいさつりょうともかいのメンバーなどわせておよそ50人ごじゅうにん参加さんかした訓練くんれんおこなわれ、ひとちかづかないように周囲しゅうい道路どうろ閉鎖へいさしたり、広報こうほうしゃ使つかって住民じゅうみん避難ひなんびかけたりするなど、一連いちれんながれを確認かくにんしていました。
また、万が一まんがいち猟銃りょうじゅうたま建物たてものたるなどの損害そんがい場合ばあいそなえて、保険ほけん加入かにゅうするうごきもています。
保険ほけん商品しょうひん販売はんばいしている大手おおて損保そんぽ会社かいしゃによると、8月はちがつまでに100ひゃく以上いじょう自治体じちたいから保険ほけん加入かにゅうしたいという連絡れんらくがあったということです。
Q.今後こんご課題かだいは?
くま生態せいたいくわしい東京とうきょう農工のうこう大学だいがく大学院だいがくいん小池こいけ伸介しんすけ教授きょうじゅつぎのように指摘してきしています。

1いち.自治体じちたい職員しょくいん専門せんもんせい
自治体じちたい鳥獣ちょうじゅう担当たんとう職員しょくいんかならずしも鳥獣ちょうじゅうたいする専門せんもんてき知識ちしきっているとはかぎらない。異動いどうもあり長期ちょうきにわたって担当たんとうするわけでもなく、そうしたひと発砲はっぽう判断はんだんをしなければいけないというのは職員しょくいんにとって負担ふたんおおきい。自治体じちたい鳥獣ちょうじゅう捕獲ほかく専門せんもんてき従事じゅうじする職員しょくいん雇用こようすることや時間じかんがかかっても職員しょくいん育成いくせいしていくことが必要ひつようだ。

2.侵入しんにゅう経路けいろふさぐなど市街しがい入り込はいりこめない対策たいさく
野生やせい動物どうぶつ市街しがい出没しゅつぼつするのはなにかしらの理由りゆうがある。原因げんいんのこっているかぎりは1回いっかい駆除くじょしてもなんかい動物どうぶつ侵入しんにゅう繰り返くりかえされる。やぶをはらうなど侵入しんにゅう経路けいろ遮断しゃだんして簡単かんたんにはもりから人里ひとざと市街しがい入り込はいりこめないよう根本こんぽんてき対策たいさくをしなくては市街しがい出没しゅつぼつ問題もんだい解決かいけつしない。

3さん.平時へいじからの対策たいさくを】
市街しがい出没しゅつぼつさせないために長期ちょうきてきなにをしなくてはいけないかをもう1回いっかいつめなおし、人材じんざい育成いくせい住民じゅうみんへの啓発けいはつなどそもそももりから動物どうぶつさないための対策たいさく平時へいじからすすめなくてはならない。








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