首相しゅしょう会見かいけん「大型おおがた連休れんきゅう 移動いどう自粛じしゅくを」「診療しんりょう報酬ほうしゅうを倍増ばいぞうさせたい」

この中なかで、安倍あべ総理そうり大臣だいじんは「１いち日にち当あたりの新規しんきの感染かんせん者しゃ数すうは、まだ減少げんしょうには至いたっていない。東京とうきょうでは17日にち、過去かこ最高さいこうの200人にんを超こえる感染かんせん者しゃの報告ほうこくがあった。大変たいへん厳きびしい状況じょうきょうだ」と述のべました。

そして、人ひととの接触せっしょく機会きかいを最低さいてい７なな割わり、極力きょくりょく８はち割わり削減さくげんするという目標もくひょうについて、都市とし部ぶの平日へいじつの人出ひとでは、まだ水準すいじゅんには達たっしていないと指摘してきし、目標もくひょうが実現じつげんできないかぎり、１いち日にち当あたりの新規しんき感染かんせん者しゃ数すうを大おおきく減少げんしょうに転てんじさせることは困難こんなんだという認識にんしきを示しめしました。

そのうえで医療いりょう提供ていきょう体制たいせいも、ひっ迫ひっぱくしているとして「どうか外出がいしゅつを控ひかえ、できるかぎり人ひととの接触せっしょくを避さけてもらいたい。そのことが医療いりょう現場げんばを守まもり多おおくの命いのちを守まもることになる」と呼よびかけました。

また、安倍あべ総理そうり大臣だいじんは専門せんもん家かの分析ぶんせきとして、先月せんげつの３さん連休れんきゅうに見みられた「ゆるみ」などが、全国ぜんこくに感染かんせんを拡大かくだいさせた可能かのう性せいがあるとしたほか「東京とうきょうや大阪おおさかなど７なな都府県とふけんでは、一部いちぶに『コロナ疎開そかい』と呼よばれるような、外そとの地域ちいきへの人ひとの動うごきが見みられるとの指摘してきがある」と述のべました。

そのうえで「まもなく大型おおがた連休れんきゅうを迎むかえるが、感染かんせん者しゃが多おおい都市とし部ぶから地方ちほうへ、人ひとの流ながれが生うまれるようなことは絶対ぜったいに避さけなければならない。それは最もっとも恐おそれるべき事態じたいである『全国ぜんこく的てきかつ急速きゅうそくなまん延まんえん』を確実かくじつに引き起ひきおこすことになる」と述のべました。

さらに「地方ちほうには重症じゅうしょう化かリスクが高たかいと言いわれる高齢こうれい者しゃが、たくさんいる。その感染かんせんリスクが高たかまれば、地域ちいき医療いりょうに大おおきな負担ふたんとなる」と述のべ、人ひとの流入りゅうにゅうを防ふせぐため各かく地域ちいきが所要しょようの措置そちを取とれるよう、緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんの対象たいしょう地域ちいきを全国ぜんこくに拡大かくだいしたと説明せつめいしました。

そして「あと20日間にちかん、日本にっぽん全体ぜんたいが一丸いちがんとなって、このウイルスと戦たたかい抜ぬいていく。全国ぜんこくの都道とどう府県ふけんと手てを携たずさえて、あらゆる手てを尽つくしていきたい」と述のべました。

また、安倍あべ総理そうり大臣だいじんは収入しゅうにゅうが減少げんしょうした世帯せたいへの30万まん円えんの現金げんきん給付きゅうふに代かわり、すべての国民こくみんを対象たいしょうに一律いちりつで１いち人にん当あたり10万まん円えんを給付きゅうふすることについて「混乱こんらんを招まねいたことは私わたしの責任せきにんであり、国民こくみんに心こころからおわび申し上もうしあげたい」と陳謝ちんしゃしたうえで、緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんを全国ぜんこくに拡大かくだいし、感染かんせんの影響えいきょうも長引ながびいていることなどから今回こんかいの決断けつだんに至いたったと説明せつめいしました。そのうえで「補正ほせい予算よさんの編成へんせいをやり直やりなおすため、さらに１いち週間しゅうかん程度ていどの時間じかんを要ようするが、速すみやかな国会こっかい成立せいりつに向むけて協力きょうりょくをお願おねがいしたい。スピードを重視じゅうしするとともに、感染かんせんリスクを避さける観点かんてんから、手続てつづきは市町村しちょうそんの窓口まどぐちではなく郵送ゆうそうやオンラインにしたい」と述のべました。

さらに、売り上うりあげが減少げんしょうした中小ちゅうしょう企業きぎょうなどに対にたいする給付きゅうふ金きんや税金ぜいきん、社会しゃかい保険ほけん料りょうの支払しはらい猶予ゆうよで、事業じぎょうの継続けいぞくを支援しえんする考かんがえを重かさねて示しめしました。

一方いっぽう、医療いりょう現場げんばでの感染かんせんリスクを減へらすため、医療いりょう用ようのガウンやマスクの調達ちょうたつを急いそぐ方針ほうしんを示しめすとともに、初診しょしんからの「オンライン診療しんりょう」が今週こんしゅうから認みとめられたことを踏ふまえ、電話でんわやオンラインでの診察しんさつを積極せっきょく的てきに活用かつようするよう呼よびかけました。

そのうえで「今いま、この瞬間しゅんかんも、命いのちを救すくうために懸命けんめいに治療ちりょうにあたっている医師いしや看護かんご師し、医療いりょう従事じゅうじ者しゃの皆みなさんのため、診療しんりょう報酬ほうしゅうを倍増ばいぞうするなど、処遇しょぐうの改善かいぜんにもしっかり取り組とりくんでいく」と述のべました。