24日から始まる断食月「ラマダン」では例年、日没後の食事を親族や友人ら大人数でともにする機会が多いことから新型コロナウイルスのさらなる感染拡大につながる可能性が懸念されています。メッカやメディナといったイスラム教徒の2大聖地を抱えるサウジアラビアをはじめ、各国はラマダン中も夜間を含む外出禁止令やモスクの閉鎖などの措置を延長する方針です。また、礼拝も自宅で行うよう呼び掛けるなど感染拡大の防止に躍起になっています。しかし、信仰心を重視するイスラム教徒も多く、各国の対策が十分に機能するかは不透明です。