千葉県の
児童相談所で
先月、
新型コロナウイルスの
感染が
懸念されていた
子どもを
一時保護した
際、
療養場所の
確保に
苦慮していたことが
分かりました。
専門家は
児童相談所の
機能を
維持するためにも、
内部での
感染を
防ぐ対策が
必要だと
指摘しています。
千葉県などによりますと
千葉市に
ある中央児童相談所で、
先月中旬、
家庭の
事情で
一時保護した10
代の
少年2人に
発熱の
症状がみられ、
新型コロナウイルスの
感染が
懸念されました。
2人には通常、面接室として使っている個室で症状が治まるまで1人は1週間、もう1人は2週間程度、生活してもらいましたが、この間、職員の業務スペースとの区分けが難しかったということです。
厚生労働省は、感染のおそれがある子どもの受け入れに備えて隔離できる場所の確保を求めていますが、千葉県では難航しているということです。
千葉県の6つの児童相談所では現在、定員の1.5倍にあたるおよそ180人が一時保護されていて、過密な状態にあります。
児童福祉に詳しい淑徳大学の稲垣美加子教授は「多くの児童相談所は感染拡大を予防する十分な設備がなく、内部で感染が広がると子どもの保護が難しくなるおそれがある。医師など専門家の指導を受け、早急に対策をとる必要がある」と指摘しています。