日本新聞: “談話をねつ造” 社会部主任を諭旨退職に読売新聞大阪本社

“談話だんわをねつ造ねつぞう” 社会しゃかい部ぶ主任しゅにんを諭旨ゆし退職たいしょくに読売新聞よみうりしんぶん大阪おおさか本社ほんしゃ

May 1, 2024 13:05 1

Furigana

読売新聞よみうりしんぶん大阪おおさか本社ほんしゃは、取材しゅざい先さきの談話だんわをねつ造ねつぞうしたとして、原稿げんこうの取とりまとめを担当たんとうした社会しゃかい部ぶ主任しゅにんを諭旨ゆし退職たいしょくにすると明あきらかにしました。

読売新聞よみうりしんぶん大阪おおさか本社ほんしゃによりますと、小林こばやし製薬せいやくの紅べに麹こうじの成分せいぶんを含ふくむサプリメントの問題もんだいについて取引とりひき先さき企業きぎょうの反応はんのうなどをまとめた先月せんげつ6日にちの夕刊ゆうかんの記事きじで、企業きぎょう社長しゃちょうの談話だんわにねつ造ねつぞうがあったということです。

このため、

▽原稿げんこうのとりまとめを担当たんとうし談話だんわをねつ造ねつぞうした大阪おおさか本社ほんしゃの48歳さいの社会しゃかい部ぶ主任しゅにんを諭旨ゆし退職たいしょくに、

▽取材しゅざいにあたった岡山おかやま支局しきょくの53歳さいの記者きしゃを記者きしゃ職しょくから外はずす職種しょくしゅ転換てんかんと休職きゅうしょく1か月かげつとすることを決きめました。

社会しゃかい部ぶ主任しゅにんは「岡山おかやま支局しきょくから届とどいた原稿げんこうが自分じぶんのイメージと違ちがった」として勝手かってに書かき加くわえ、取材しゅざいした記者きしゃも企業きぎょう社長しゃちょうが実際じっさいには言いっていない内容ないようだと知しりながら修正しゅうせいや削除さくじょを求もとめなかったということです。

また、企業きぎょう社長しゃちょうから抗議こうぎを受うけたあとも十分じゅうぶんに社内しゃない検討けんとうをしないまま事実じじつと異ことなる訂正ていせい記事きじを後日ごじつ、掲載けいさいしたとして、大阪おおさか本社ほんしゃの▽執行しっこう役員やくいん編集へんしゅう局長きょくちょうを給与きゅうよの3か月かげつ30％返上へんじょう、▽編集へんしゅう局きょく総務そうむと社会しゃかい部長ぶちょうを休職きゅうしょく2か月かげつとし、3人にんを近ちかく更迭こうてつするほか、▽柴田しばた岳たけし代表だいひょう取締役とりしまりやく社長しゃちょうも報酬ほうしゅうの3か月かげつ10％を返上へんじょうするということです。

このほか関係かんけいした記者きしゃなどを休職きゅうしょくやけん責けんせき、厳重げんじゅう注意ちゅういにするとしています。

大阪おおさか本社ほんしゃの柴田しばた社長しゃちょうは、「深ふかくおわび申し上もうしあげます。取材しゅざい結果けっかを曲まげることは決けっしてあってはならず、抗議こうぎを受うけた場合ばあいは真摯しんし（しんし）に受け止うけとめ、事実じじつに誠実せいじつに対応たいおうする姿勢しせいを徹底てっていしていく」とコメントしています。