出漁式は境港市の境港で行われ、水産関係者などおよそ150人が集まりました。
この中で、「日本海かにかご漁業協会」の利見秀治会長が「コロナ禍や燃油の高騰、ロシア情勢など、先の見えない中でも、カニ水揚げ日本一の伝統を受け継ぎ、安定したベニズワイガニの供給を目指す」とあいさつしました。
そして、参加者が三本締めをして、今シーズンの漁の安全と豊漁を祈りました。
カニかご漁船「第68かがみ丸」の冨谷隆将機関長は「まずは安全な漁にしたい。新鮮でおいしいカニを取ってくるので、皆さんに食べてほしい」と話していました。
このあと、大漁旗を掲げた漁船が、家族らが見送る中、岸壁を離れ、島根沖から新潟沖にかけての漁場に向かいました。
日本海のベニズワイガニ漁は、9月1日の午前0時に解禁され、来年6月末まで行われます。
水産庁によりますと、境港などを拠点とする11隻の今シーズンの水揚げの上限は、資源管理のため、前のシーズンと同じ5930トンとなっています。