日本新闻: 福井３原発の火山灰対策関電に検討求める規制委

福井ふくい３さん原発げんぱつの火山灰かざんばい対策たいさく関電かんでんに検討けんとう求もとめる規制きせい委い

Apr 17, 2019 16:04

Furigana

関西電力かんさいでんりょくが、福井ふくい県けんにある３みっつの原子力げんしりょく発電はつでん所しょに積つもる火山灰かざんばいの厚あつさがこれまでの２に倍ばい程度ていどになる可能かのう性せいがあるとしたことについて、原子力げんしりょく規制きせい委員いいん会かいは関西電力かんさいでんりょくに対にたいし対策たいさくの見直みなおしが必要ひつようか、検討けんとうを求もとめることを決きめました。福井ふくい県けんにある高浜たかはま、大飯おおい、美浜みはまの３みっつの原発げんぱつについて、関西かんさい電力でんりょくは先月せんげつ、鳥取とっとり県けんの大山おおやまが噴火ふんかした場合ばあいに敷地しきち内ないに積つもる火山灰かざんばいの厚あつさを、それまでの最大さいだいおよそ10センチから、高浜たかはま原発げんぱつで21センチ余あまり、大飯おおい原発げんぱつで19センチ余あまり、美浜みはま原発げんぱつで13センチ余あまりにそれぞれ増ふえる可能かのう性せいがあることを規制きせい委員いいん会かいに報告ほうこくしました。

ただ、関西かんさい電力でんりょくはこうした噴火ふんかが発生はっせいする可能かのう性せいは低ひくいなどとして、対策たいさくを見直みなおす必要ひつようはないとしています。

これについて原子力げんしりょく規制きせい委員いいん会かいは17日にちの定例ていれい会かいで、この規模きぼの噴火ふんかは過去かこに繰り返くりかえし起おきていて、今後こんご、確率かくりつは低ひくいものの発生はっせいする可能かのう性せいは否定ひていできないとしました。

そのうえで、風かぜが原発げんぱつに向むかって吹ふいた場合ばあい、火山灰かざんばいはさらに増ふえる可能かのう性せいもあるなどとして、関西かんさい電力でんりょくに対にたいし対策たいさくの見直みなおしが必要ひつようか、検討けんとうを求もとめることになりました。

審査しんさに合格ごうかくした原発げんぱつで自然しぜん災害さいがいの想定そうていが見直みなおされれば、初はじめてです。

一方いっぽう、原子力げんしりょく規制きせい委員いいん会かいは、大山おおやまは活火山かっかざんではないことや、20センチ程度ていど積つもっても原発げんぱつに重大じゅうだいな影響えいきょうはないと見込みこまれることから、直ただちに原発げんぱつの運転うんてんを停止ていしする必要ひつようはないとしています。