Báo tiếng Nhật: 違法捜査で滋賀県に賠償命じる判決再審無罪の元看護助手訴ったえ

22年にじゅうにねんまえ、滋賀しが県けん東ひがし近江おうみ市しの病院びょういんで患者かんじゃが死亡しぼうしたことをめぐり、殺人さつじんの罪つみで懲役ちょうえき12年じゅうにねんの判決はんけつを受うけ、服役ふくえき後ごの審">再審さいしん＝やり直なおしの裁判さいばんで無罪むざいになった元もと看護かんご助手じょしゅが訴うったえた裁判さいばんで、大津おおつ地方ちほう裁判所さいばんしょは、「警察けいさつが否認ひにんの調書ちょうしょを作つくらずうその供述きょうじゅつを強つよく誘導ゆうどうしたことは法">違法いほうだ」として県けんに3100万さんぜんひゃくまん円えん余あまりの賠償ばいしょうを命めいじる判決はんけつを言いい渡わたしました。

滋賀しが県けん東ひがし近江おうみ市しの湖東ことう記念きねん病院びょういんの看護かんご助手じょしゅだった西山にしやま美香みかさんさん（45よんじゅうご）は、2003年にせんさんねんに入院にゅういん患者かんじゃが死亡しぼうしたことをめぐり、殺人さつじんの罪つみで懲役ちょうえき12年じゅうにねんの判決はんけつを受うけ、服役ふくえきしたあとに再審さいしん＝やり直なおしの裁判さいばんで無罪むざいが確定かくていしました。

そして「警察けいさつと検察けんさつの違法いほうな捜査そうさで苦痛くつうを受うけた」として県けんと国くにに賠償ばいしょうを求もとめる訴うったえを起おこしました。17日じゅうしちにちの判決はんけつで大津おおつ地方ちほう裁判所さいばんしょの池田いけだ聡介さとしかい裁判長さいばんちょうは、警察けいさつの取とり調しらべについて「西山にしやまさんさんが否認ひにんしても調書ちょうしょを作つくらず、一貫いっかんして自白じはくしているように見みせかけつつ、うその供述きょうじゅつを強つよく誘導ゆうどうした」などと指摘してきしました。また「たんが詰つまって死亡しぼうした可能性かのうせいがあるという医師いしの所見しょけんが書かかれた捜査そうさ報告書ほうこくしょを検察けんさつに送おくらなかったことで、西山にしやまさんさんは適切てきせつな判決はんけつを受うけられなくなった」と指摘してきしました。その上うえで「人権じんけんを保障ほしょうし、真相しんそうを明あきらかにするという刑事けいじ訴訟法そしょうほうの的">目的もくてきに反はんし、違法いほうな捜査そうさだ」として滋賀しが県けんに3100万さんぜんひゃくまん円えん余あまりの賠償ばいしょうを命めいじる判決はんけつを言いい渡わたしました。一方いっぽう、検察けんさつについては「西山にしやまさんさんの自白じはくを信用しんようできると認みとめたことは当時とうじの捜査そうさ資料しりょうから合理性ごうりせいがあった」などとして国くにへの訴うったえは退しりぞけました。判決はんけつについて滋賀しが県けんの三月">日月みかづき知事ちじは「内容ないようを精査せいさした上うえで、今後こんごの対応たいおうを検討けんとうしたい」とするコメントを発表はっぴょうしました。また、滋賀しが県けん警察けいさつ本部ほんぶの木林きばやし誠まこと監察官かんさつかん室長しつちょうは「判決はんけつの内容ないようを精査せいさした上うえで今後こんごの対応たいおうを検討けんとうしていく」とコメントしています。一方いっぽう、大津おおつ地方ちほう検察庁けんさつちょうの中山なかやま博晴ひろし次席検事じせきけんじは「基本的きほんてきに国くにの主張しゅちょうが認みとめられたものと考かんがえている」とコメントしています。これまでの経緯けいい2003年にせんさんねん5月ごがつ、滋賀しが県けん東ひがし近江おうみ市しにある湖東ことう記念きねん病院びょういんで、当時とうじ、72歳ななじゅうにさいの男性だんせい患者かんじゃが死亡しぼうしているのが見みつかりました。当初とうしょ、「患者かんじゃの人工じんこう呼吸器こきゅうきのチューブが外はずれていた」という証言しょうげんがあったことから、警察けいさつは業務上ぎょうむじょう過失致死かしつちしの疑うたがいで捜査そうさを始はじめました。その1年いちねん余あまりあと、病院びょういんの看護かんご助手じょしゅだった西山にしやま美香みかさんさんが殺人さつじんの疑うたがいで警察けいさつに逮捕たいほされました。「人工じんこう呼吸器こきゅうきのチューブを外はずした」と自白じはくしたことがきっかけでした。裁判さいばんで西山にしやまさんさんは「精神状態せいしんじょうたいが不安定">不安定ふあんていでうその自白じはくをした」として、無罪むざいを主張しゅちょうしましたが、1審いっしんの大津おおつ地裁ちさいは「捜査そうさ段階だんかいの供述きょうじゅつは詳細しょうさいかつ具体的ぐたいてきで信用性しんようせいが極きわめて高たかい」として懲役ちょうえき12年じゅうにねんを言いい渡わたし、2007年にせんななねん5月ごがつ、最高裁さいこうさいで確定かくていしました。西山にしやまさんさんは和歌山わかやま刑務所けいむしょに服役ふくえきしていた2010年にせんじゅうねん9月くがつ、1度目いちどめの再審さいしん請求せいきゅうを行おこない、最高裁さいこうさいまで争あらそいましたが、認みとめられませんでした。西山にしやまさんさんはその後ごも無実むじつを訴うったえ続つづけ、2017年にせんじゅうしちねん8月はちがつに刑期けいきを終おえて出所しゅっしょした4か月よんかげつ後ご、大阪おおさか高裁こうさいが2度目にどめの再審さいしん請求せいきゅうで認みとめる決定けっていをしました。そして、5年ごねん前まえの2020年にせんにじゅうねん、大津おおつ地裁ちさいは、患者かんじゃは不整脈ふせいみゃくなどが原因げんいんで死亡しぼうした可能性かのうせいがあり、自白じはくについても「西山にしやまさんさんが知的障害ちてきしょうがいなどで迎合的げいごうてきな特性とくせいがあることを利用りようして捜査そうさ側がわの描えがくストーリーに沿そう虚偽きょぎの供述きょうじゅつを不当ふとうに誘導ゆうどうした疑うたがいが強つよい」などとして無罪むざいを言いい渡わたしました。検察けんさつ側がわが控訴こうそしなかったため判決はんけつは確定かくていし、その後ご、西山にしやまさんさんは違法いほうな捜査そうさで長期間ちょうきかん拘束こうそくされたとして、滋賀しが県けんと国くにに賠償ばいしょうを求もとめる訴うったえを起おこしました。

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