サルが入り込んだのは市立福岡女子高校で、校内放送に使う部屋に逃げ込んだところを事務員らが閉じ込めたということです。
その後、駆けつけた市の職員や警察官らが5人がかりでおよそ30分間、網で追って捕獲しました。
捕獲の際に市の男性職員がサルに左のほほを引っかかれ、軽いけがをしたほか、サルが逃げ回る間、窓ガラスが割れたり、天井の照明が外れたりする被害があったということです。
高校では22日、補習や検定試験が行われ、生徒や教職員およそ340人がいましたが、けがはなかったということです。
サルを閉じ込めている間、高校の正門では、警察が立ち入りを規制するテープを張り、重々しい雰囲気となりました。
福岡市によりますと、捕獲したサルは、生息している早良区の山に返されたということです。
福岡市の市街地では今月17日からサルが相次いで目撃されていますが、市では同じサルかどうかはわからないとしています。
副校長「まさか校舎内にサルとは」
福岡女子高校の佐伯哲郎副校長は「福岡市内でサルが出没しているのは知っていましたが、まさか校舎内に来るとは考えていなかったのでびっくりしました。きょうも多くの生徒たちが登校していましたが、けがもなく、サルも無事、捕獲されて安心しています」と話していました。
捕獲した職員「すばしっこくて怖かった」
サルを捕獲した1人、福岡市西区役所の牛嶋知之係長は「網で捕まえて、おりに入れようとした際に、サルが自分に向かってきて左ほほをひっかかかれました。その後、全員で追いかけ回しておりの中に追い込むようにして捕獲できました。サルはすばしっこくて怖かったですが、おりの中では抵抗する様子もなく、おとなしくしていました」と話していました。