総務省の
幹部と
衛星放送関連会社に
勤める菅総理大臣の
長男らとの
会食をめぐり、
総務省は
合わせて11
人の
職員が、
倫理規程に
違反する
接待などを
受けていたとする
調査結果を
発表しました。
また、
これとは
別に、
内閣広報官の
山田真貴子氏も、
総務省の
総務審議官時代に1
回で1
人当たり7
万円を
超える飲食の
接待を
受けていたことを
公表しました。
総務省の
幹部4
人と
衛星放送関連会社「
東北新社」に
勤める菅総理大臣の
長男らとの
会食をめぐって、
総務省は
今月上旬から
行ってきた
調査結果をまとめ、
公表しました。
それによりますと、谷脇 総務審議官、吉田 総務審議官、秋本 前情報流通行政局長、湯本 前審議官の4人に、内閣官房の奈良 内閣審議官ら7人を加えた合わせて11人の職員が、国家公務員の倫理規程に違反する接待などを受けていたということです。
11人の会食は、2016年から去年までの5年間に合わせて延べ37件行われ、総額52万6000円余りにのぼったとしています。回数は秋本 前局長が7件と最も多く、1回の1人当たりの飲食費が最も高かったのは谷脇 総務審議官の4万7000円でした。
11人はいずれも調べに対し「会食当時、東北新社が利害関係者にあたるとは思わなかった。利益誘導の会話はなかった」と説明しているということです。
また、37件のうち、菅総理大臣の長男が出席していたのは延べ20件だったということで、11人は、いずれも「会食への出席は、菅総理大臣の長男の参加が理由ではない」と説明しているということです。
総務省は24日、人事院の国家公務員倫理審査会に報告書を提出し、審査会の承認が得られれば、その日のうちに11人を懲戒処分などにする方針です。
また、これとは別に総務省は内閣広報官の山田真貴子氏も、総務省の総務審議官だったおととし、菅総理大臣の長男らから、1回で1人当たり7万4000円余りの飲食の接待を受けていたことを公表しました。
山田氏は、総務省を退職し、現在「特別職」のため、国家公務員倫理法の規制対象ではありませんが、総務省は「会食当時は、倫理規程に違反していた可能性が高いと考えている」としています。
総務省関係者は「山田氏の処分は総理大臣官邸で判断することになる」と話しています。