일본어 뉴스: 北海道花咲港サンマ豊漁もタンクなどの資材不足する事態に

15じゅうご年ねん連続れんぞくで日本一にほんいちのサンマの水揚みずあげを誇ほこる北海道ほっかいどう根室ねむろ市しの花咲はなさき港こうは、今こんシーズン、まとまった漁獲ぎょかくがあり、活気かっきづく一方いっぽうで、近年きんねんの不漁ふりょうで受うけ入いれ態勢たいせいを縮小しゅくしょうしたため、魚さかなを運はこぶタンクや氷こおりなどの資材しざいが不足ふそくする事態じたいとなっています。

根室ねむろ市しの花咲はなさき港こうでは先月せんげつ10日とおかから始はじまった主力しゅりょくのサンマ棒ぼう受うけ網もう漁りょうが好調こうちょうで、先月せんげつ末まつまでの水揚みずあげ量りょうは4540よんせんごひゃくよんじゅうトンと、去年きょねんの同おなじ時期じきの2に倍ばい以上いじょうになりました。

さらに今月こんげつもまとまった漁獲ぎょかくが続つづき、12日じゅうににちまでの12日間じゅうににちかんの水揚みずあげ量りょうは6395ろくせんさんびゃくきゅうじゅうごトンと、すでに8月はちがつの水揚みずあげを大おおきく上回うわまわっています。
港みなとでは久ひさしぶりの水揚みずあげに活気かっきづく一方いっぽうで、“想定そうてい外がい”の事態じたいも起おきています。

サンマの漁業ぎょぎょう者しゃでつくる団体だんたい「全ぜんさんま」＝全国ぜんこくさんま棒ぼう受網うけあみ漁業ぎょぎょう協同きょうどう組合くみあいによりますと、全国ぜんこくのサンマ水揚みずあげ量りょうは11年じゅういちねん前まえまでほぼ毎年まいとし20万にじゅうまんトンを超こえていましたが、その後ごの漁獲ぎょかくはふるわず、3年さんねん前まえには1万いちまん8000はっせんトンまで減少げんしょうしました。

地元じもとの漁協ぎょきょうは、近年きんねんの不漁ふりょうでサンマを受うけ入いれる態勢たいせいを縮小しゅくしょうしてきたため、連日れんじつのまとまった水揚みずあげに対たいして魚さかなを入いれるタンクや鮮度せんどを保たもつための氷こおりが不足ふそくし、市場しじょうや水産すいさん加工かこう場じょうまで運はこぶトラックの確保かくほも難むずかしくなっているということです。

また、サンマを大量たいりょうに扱あつかうことができる水産すいさん会社かいしゃも減へっていて、このうち根室ねむろ市内しないで水産すいさん加工かこう業ぎょうを営いとなむ会社かいしゃでは、かつては年間ねんかん7000ななせんトンほどのサンマを仕入しいれていましたが、長引ながびく不漁ふりょうを受うけて扱あつかう魚さかなをサバなどに切り替きりかえて対応たいおうしてきました。

このためサンマの出荷しゅっかに使つかう木箱きばこも減へらしていて、今月こんげつ上旬じょうじゅんには在庫ざいこが底そこをつき、代かわりに段ボールだんぼーるを使つかっているということです。

水産すいさん加工かこう会社かいしゃの濱屋はまや高男たかお社長しゃちょうは「豊漁ほうりょうはよいと思おもうが、今後こんごどういう水揚みずあげになるかは、全まったく分わかりません。キャパシティーを大おおきくするわけにもいかず、大変たいへんなところもあります」と話はなしていました。

花咲はなさき港こうのほかにも、水揚みずあげに受うけ入いれが追おいつかない港みなとがあることから「全ぜんさんま」は漁獲ぎょかく量りょうを調整ちょうせいするため、今月こんげつ4日よっかから一斉いっせいに操業そうぎょう制限せいげんを行おこなっています。

「全ぜんさんま」によりますと、操業そうぎょう制限せいげんを行おこなうのは2012年にせんじゅうにねん以来いらいで、今月こんげつ末まつを目安めやすに続つづける予定よていだということです。

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