南極なんきょく氷河ひょうが史上しじょう最速さいそく縮小しゅくしょう地球ちきゅう規模きぼ海面かいめん上昇じょうしょう警告けいこく

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N2 Nov 5, 2025 03:11 230
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일본 신문
南極大陸なんきょくたいりく位置いちするヘクトリア氷河ひょうがが、わずか2カ月かげつというきわめて短期間たんきかんで、その規模きぼのおよそ半分はんぶんにまで縮小しゅくしょうしたことが最新さいしん研究けんきゅうによってあきらかになった。この現象げんしょう近代史上きんだいしじょうかつてないはやさで氷河ひょうが後退こうたいした事例じれいであり、将来しょうらい的に世界せかい海面上昇かいめんじょうしょう甚大じんだい影響えいきょうおよぼす可能性かのうせい指摘してきされている。ヘクトリア氷河ひょうがは、ペンシルベニアしゅうフィラデルフィアとほぼ同等どうとう面積めんせきち、南極半島なんきょくはんとう先端部せんたんぶ位置いちしている。南極半島なんきょくはんとうは、南米大陸なんべいたいりくけて南極大陸なんきょくたいりくから細長ほそなが突出とっしゅつした山脈地帯さんみゃくちたいであり、地球上ちきゅうじょうもっと急速きゅうそく温暖化おんだんか進行しんこうしている地域ちいきの一つとされている。通常つうじょう海底かいていせっしている氷河ひょうが年間ねんかん数百すうひゃくメートル程度ていどしか後退こうたいしないにもかかわらず、ヘクトリア氷河ひょうがは2022ねん11がつから12がつにかけてやく8キロメートルもの急激きゅうげき後退こうたい記録きろくした。これは、ネイチャー・ジオサイエンス掲載けいさいされた研究成果けんきゅうせいかによって裏付うらづけられている。研究者けんきゅうしゃらは、もし同様どうよう速度そくどでより大規模だいきぼ氷河ひょうが後退こうたいした場合ばあい世界せかい海面上昇かいめんじょうしょう壊滅的かいめつてき影響えいきょうあたえる可能性かのうせいがあると警鐘けいしょうらしている。南極なんきょくには、全世界ぜんせかい海面かいめんやく58メートルげるほどの膨大ぼうだいこおり存在そんざいしているため、その動向どうこう地球環境ちきゅうかんきょうあたえる影響えいきょうはかれない。コロラド大学だいがくボルダーこう研究けんきゅうチームは、衛星画像えいせいがぞう航空こうくうデータをもちいてヘクトリア氷河ひょうが変動へんどう詳細しょうさい解析かいせきした。その結果けっか氷河ひょうが急速きゅうそく後退こうたいには複数ふくすう段階だんかいがあったことが判明はんめいした。2011ねんには氷河ひょうが周辺しゅうへんわん定着氷ていちゃくひょうおおわれており、氷河ひょうが自体じたい安定あんていしていた。しかし、2022ねんになると定着氷ていちゃくひょうわんからはなれ、氷河ひょうが不安定化ふあんていかし、氷舌ひょうぜつ消失しょうしつする事態じたいいたった。
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