イスラエル軍は、ガザ地区の各地で空爆を続けていて、19日、ガザ市中心部では少なくとも50人が死亡しました。
ガザ地区の保健当局によりますと、戦闘が始まってからの死者数は1万9667人に上っています。
ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマス側も、ガザ地区からテルアビブなどイスラエル中部に向けてロケット弾を相次いで発射しました。
これまでに被害は確認されていません。
一方、ハマスは18日、人質だとする高齢の男性3人の動画を公開したことに続いて、ハマスと連帯関係にある組織も19日、人質だとする男性2人を写した動画を公開し、イスラエル側に交渉に応じるよう圧力をかけるねらいがあるとみられます。
こうした中、イスラエルのヘルツォグ大統領は19日、現地に駐在する各国の大使らとの会合で、ハマスに拘束された人質の解放に向けて「再び戦闘休止をする準備がある」と述べました。
国連はガザ地区の住民の8割以上が住宅からの避難を余儀なくされ、避難所近くで攻撃を受けて死亡する人もいるとしていて、深刻な人道状況が続くなか今後、戦闘休止に向けた具体的な動きにつながるか注目されます。