元関脇 豊ノ島の井筒親方は、高知県宿毛市出身の39歳。
平成14年の初場所で初土俵を踏み、身長1メートル68センチと、力士としては小柄ながら、相手の懐に潜り込む速い攻めを持ち味に、幕内でたびたび優勝争いに加わるなど土俵を盛り上げました。
平成20年秋場所に初めて関脇に昇進しましたが、その後、けがなどで一時、幕下に陥落し、平成31年の春場所に35歳で幕内復帰を果たすなど、長く幕内で活躍しました。
令和2年の春場所を最後に、およそ18年の現役生活を終えて引退し、時津風部屋で後進の指導にあたっていましたが、相撲協会によりますと、4日付けで協会を退職したということです。
今後は、個人事務所を立ち上げてタレント活動を行うほか、地元の高知県で相撲を含めたスポーツの普及活動にも携わりたいとしています。
井筒親方は「去年の九州場所が終わったあとに正式に決断した。ことし40歳になるので、ここしかない、思い切ってやろうと思った」と退職の理由を説明しました。
そのうえで「大相撲を外から応援するという形も自分にはできると思う。相撲が大好きなので、すばらしさを広く伝えていきたい」と話していました。